妊娠中の歯科治療はいつがベスト?時期・安全性・注意点を歯科医が解説
2026年07月29日

妊娠中の歯科治療はいつ受けるべき?
安全な時期と注意点を解説
結論からお伝えすると、歯科治療は時期を選べば安全に受けることができます。むしろ、妊娠中に歯のトラブルを放置することのほうが、ママと赤ちゃん両方にとってリスクになることがあります。この記事では、妊娠中に歯科治療を受けるベストなタイミングや、気をつけたいポイントをわかりやすくお伝えします。
- 妊娠中の歯科治療はいつ受けるのが安全かがわかる
- 麻酔・レントゲンなどの安全性についての正しい知識が得られる
- 妊娠中に歯のトラブルが増える理由と予防法がわかる
妊娠中に「歯が痛い・歯茎が腫れた」という経験はありませんか?
実は妊娠中はお口のトラブルが起きやすい時期
妊娠中は体にさまざまな変化が起きますが、実はお口の中も大きく変化します。妊娠中は歯周病や虫歯のリスクが高まりやすいことが知られており、妊娠前は特に問題がなかった方でも急に歯茎から出血したり、歯が痛くなったりすることがあります。
千葉市内の当院でも「妊娠してから急に歯茎が腫れてきた」「つわりがひどくて歯磨きができていない」とご相談いただくことが増えています。こうした変化は珍しいことではなく、ホルモンバランスや生活リズムの変化が深く関係しています。
「歯医者に行っていいのか」という不安が受診を遠ざけている
妊娠中に歯の痛みや違和感を感じても、「お腹の赤ちゃんに影響があるのでは」「麻酔は使えないのでは」という不安から、歯医者への受診をためらう方がとても多いです。
しかし、痛みや炎症を放置することの方がリスクになる場合があります。歯科治療を受けるかどうか迷ったとき、まずは「いつなら安全か」を正しく知ることが大切です。この後のセクションで詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ妊娠中はお口のトラブルが増えるの?その理由と仕組み
ホルモンバランスの変化が歯周病リスクを高める
妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌が増加します。このホルモン変化により、歯周病の原因菌が増殖しやすくなったり、歯茎が炎症を起こしやすい状態になったりします。妊娠中に起きやすい「妊娠性歯肉炎」はその代表例で、歯茎が赤くなる・腫れる・出血しやすくなるといった症状があらわれることがあります(個人差があります)。
つわりによる口腔内の酸性化が虫歯を招く
つわりの時期は嘔吐による胃酸がお口の中に入り、歯の表面が溶けやすい酸性の状態になります。また、つわりがつらくて歯磨きが十分にできなかったり、こまめに食事や飲み物をとる生活リズムになったりすることで、虫歯菌が増殖するリスクが上がります。食生活の変化やだ液の性質の変化も、虫歯になりやすさに影響することがあります。
歯周病が妊娠経過に影響することがある
歯周病は口の中だけの問題ではなく、全身の健康状態にも関係することが研究によって示されています。重度の歯周病が早産や低体重児出産のリスクと関連する可能性が指摘されており、妊娠中の口腔ケアは赤ちゃんのためにも重要です。歯周病の早期発見・早期対処を心がけることが大切です。
妊娠中の歯科治療、いつ受けるのがベスト?時期別の考え方
妊娠期間と歯科治療のタイミング
緊急以外は様子をみる
治療のベストタイミング
応急処置が中心に
濃い緑の区間が「安定期」=治療に最も適した時期です(個人差があります)
妊娠初期(1〜4ヶ月):緊急以外は様子をみるのが基本
妊娠初期は赤ちゃんの臓器や神経が形成される大切な時期です。この時期はつわりの症状が強く出やすく、体調が不安定なことも多いため、歯科治療は緊急性の高いもの(激しい痛みや急性の炎症)以外は避けることが望ましいとされています。
ただし、ひどい痛みや腫れがある場合は放置するほうが体への負担が大きくなることもあります。症状がある場合はまず歯科医師に相談し、応急処置だけ行って本格的な治療は安定期に持ち越すという判断をすることも多いです。
妊娠中期(5〜7ヶ月):安定期が治療のベストタイミング
一般的に、妊娠5〜7ヶ月頃(安定期)が歯科治療を受けるのに最もおすすめの時期です。赤ちゃんの主要な器官の形成がほぼ落ち着き、つわりも治まってくる方が多く、体への負担も少ない時期です。
この時期であれば、虫歯の治療や歯周病治療、スケーリング(歯石除去)などを比較的安心して受けることができます。千葉市内で妊娠中の方が歯のトラブルを感じた場合は、安定期に入ったタイミングで一度受診されることをお勧めします。
✅ 安定期に治療するメリット
- 体調が比較的安定している
- 長時間の診療にも対応しやすい
- 麻酔・レントゲンなども慎重に対応できる
- 出産前に口腔内を整えられる
- 赤ちゃんへのリスクが最小限
⚠️ 気をつけたいポイント
- お腹が大きくなりイスの傾斜が負担になることも
- 長時間仰向けは血圧に影響する場合がある
- 治療内容によっては複数回の通院が必要
- 体調の変化はその都度歯科医師に伝える
妊娠後期(8ヶ月〜):体の負担を考えて応急処置が中心に
妊娠後期はお腹も大きくなり、長時間の診療台での仰向け姿勢が体に負担をかけやすくなります。また、出産が近づくにつれて体調変化も起きやすいため、この時期の歯科治療は緊急の応急処置にとどめることが多くなります。
できれば安定期のうちに治療や定期検診を済ませておくことが理想的です。「出産後に改めて治療する」という計画を歯科医師と一緒に立てておくと、産後もスムーズに対応できます。
妊娠中の歯のお悩み、ひとりで抱え込まないで
「今の時期に歯医者に行っていいの?」という不安もそのままお話しください。千葉市・幕張エリアの幕張歯科・矯正歯科では、妊娠中の方のご事情に寄り添いながら、安心して通えるサポートをしています。
麻酔・レントゲンは妊娠中に使っても大丈夫?よくある誤解を解消
局所麻酔は適切に使用すれば胎児への影響は少ないとされています
歯科治療で使用する局所麻酔薬(リドカインなど)は、使用量がとても少なく、胎盤を通過する量はごくわずかとされています。適切な量を使えば赤ちゃんへの影響はほとんどないと考えられています。
むしろ、強い痛みを我慢し続けることでストレスホルモンが分泌され、それが体に影響することの方が問題になる場合があります。歯科医師が必要と判断した場合は、妊娠中であっても麻酔を使用しながら治療を進めることができます(個人差・状況により判断が異なります)。
歯科用レントゲンの放射線量は日常生活と比べてもごく微量
歯科用のデジタルレントゲンで照射される放射線量はごく微量で、防護エプロン(鉛入りエプロン)を着用することでお腹への影響をさらに低く抑えることができます。また、歯科のレントゲンは口元に限定されており、お腹から遠い部位への照射です。
ただし、妊娠中は必要最小限のレントゲン撮影にとどめることが原則であり、緊急性がない場合は産後に撮影を延期することも選択肢のひとつです。妊娠していることを事前に歯科医師に伝え、状況に応じて相談することが大切です。
服薬については歯科医師・産婦人科医と連携して判断します
痛み止めや抗生物質などの薬は、種類によっては妊娠中に使用できないものがあります。歯科医師は妊娠中でも使用できる薬を選んで処方しますが、不安な場合はかかりつけの産婦人科の先生にも相談するとより安心です。
⚠️ 妊娠中の受診前に必ず伝えてほしいこと
受付や問診票への記入の際に、必ず妊娠中であること・妊娠週数・かかりつけの産婦人科・現在服用中の薬(葉酸・鉄剤など)をお知らせください。これらの情報をもとに、より安全な治療計画を立てることができます。
体調が優れない日は無理に治療を受けず、予約の変更もお気軽にご連絡ください。
妊娠中に歯科医院でできること・できないこと
✅ 安定期に対応を検討できること
- 緊急性の高い虫歯の処置
- 歯周病を改善するためのクリーニング・スケーリング
- 定期的なクリーニング(どの時期でも可)
- ブラッシング指導・オーラルケアの相談
🔴 産後に回すことが多いもの
- インプラント手術
- 外科的な処置(親知らずの抜歯など)
- ホワイトニング
安定期に対応できる主な治療内容
安定期(妊娠中期)であれば、次のような治療が検討できます。緊急性の高い虫歯の処置や、歯周病を改善するためのクリーニング・スケーリングなどは、放置するリスクと照らし合わせながら対応していきます。
定期的なクリーニングやブラッシング指導は、治療というよりも口腔ケアに近く、妊娠中どの時期でも積極的に受けていただけます。歯磨きの仕方やつわり中のオーラルケア方法なども丁寧にお伝えします。
妊娠中に難しい・後回しにした方がよい治療
インプラント手術や外科的な処置(親知らずの抜歯など)は、基本的に妊娠中は行わず、出産後に回すことが一般的です。また、ホワイトニングも使用する薬剤の安全性が十分に確認されていないため、産後に改めてご検討いただくことをお勧めしています。
⚠️ よくある誤解:「妊娠中は何もできない」は間違いです
「妊娠中は歯医者に行ってはいけない」と思い込んでいる方が多いですが、これは誤解です。安定期であれば多くの治療に対応でき、むしろ定期チェックやクリーニングは積極的に受けていただきたい内容です。大切なのは「何も受けない」のではなく、時期・内容・状態に合わせて適切に受診することです。
幕張歯科・矯正歯科が妊婦さんにも選ばれる理由
千葉市内のイオンタウン内にある幕張歯科・矯正歯科は、お買い物のついでに気軽に立ち寄れる歯科医院として、地域の皆さまに通っていただいています。妊娠中の方、子育て中の方など幅広い世代の患者さんをお迎えしています。
- イオンタウン内だからアクセスが便利幕張本郷・幕張・海浜幕張・京成幕張の各駅から通いやすく、駐車場も利用できます。妊娠中のお体への負担を減らしながら通院できます。
- 妊娠週数・体調に合わせた柔軟な対応「今どの時期に何ができるか」を丁寧にご説明した上で、患者さん一人ひとりの状況に合わせた治療計画を立てます。
- 若手チームによる親しみやすい雰囲気院長をはじめとした若いチームが、患者さんが疑問に思ったことを気軽に聞けるような雰囲気づくりを大切にしています。
- 産前・産後を見通した口腔ケアをサポート妊娠中の口腔ケア指導から産後の治療計画まで、一貫してサポートします。生まれてくる赤ちゃんのお口の健康も一緒に守っていきましょう。
- 千葉市内でも通いやすい土曜診療あり土曜日も診療しているので、平日の通院が難しい方も安心です。
不安なことや疑問に思ったことは何でもお気軽にお話しください。来院された患者さんが笑顔で帰られるような治療を心掛けています。分からないこと、気になったことがあればなんでもご相談ください。
— 幕張歯科・矯正歯科 院長 細井 真衣
妊娠中の歯科治療に関するよくある質問
Q. 妊娠初期に虫歯が痛くなりました。受診してもいいですか?
Q. 妊娠中にホワイトニングはできますか?
Q. つわりで歯磨きができないのですが、どうしたらいいですか?
📋 この記事のまとめ
- 妊娠中の歯科治療は「安定期(妊娠5〜7ヶ月)」が最もおすすめのタイミング
- 妊娠初期は緊急処置のみ、妊娠後期は応急処置中心が基本的な考え方
- 歯科用局所麻酔・レントゲンは適切な対応で影響を最小限にできる
- 妊娠中は虫歯・歯周病リスクが高まるため、定期ケアが大切
- 妊娠していることを事前に伝えることで、安全な治療計画を立てることができる
妊娠中のお口の不安、幕張歯科・矯正歯科にご相談ください
千葉市・幕張エリアのイオンタウン内にある幕張歯科・矯正歯科では、妊娠中の方のお口の悩みやご不安にも丁寧にお応えしています。「今の時期に行っても大丈夫かな」という段階からでも、どうぞお気軽にお声がけください。
- 診療時間
- 月火木金 9:30〜13:30 / 15:00〜18:00 土 9:00〜13:00 / 14:00〜17:00
休診日:水曜・日曜・祝日 - アクセス
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幕張本郷・幕張・海浜幕張・京成幕張の各駅からアクセス可能/大型駐車場あり - お電話
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この記事の監修者
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個人の症状・状態によって対応が異なります。治療や薬の服用については必ず担当の歯科医師・産婦人科医にご相談ください。本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。








