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コラム

矯正中に虫歯になりやすいのは本当?原因と予防法を徹底解説

2026年05月24日

矯正中は本当に虫歯になりやすいのか?

矯正治療中は、通常よりも虫歯になりやすい環境になります。矯正器具が歯の清掃を妨げ、磨き残しが蓄積しやすくなるためです。

本記事では、矯正中に虫歯になりやすい原因・予防法・なってしまった場合の対処法を、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。

矯正治療を検討中の方、現在矯正中の方、どちらにも役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。

矯正中に虫歯になりやすい原因は何か?

矯正中に虫歯になりやすい主な原因は3つです。①歯磨きのしにくさ、②唾液循環の低下、③器具への汚れの蓄積が挙げられます。

原因① 歯磨きがしにくくなる

ブラケットワイヤー矯正では、歯の表面に小さな装置(ブラケット)とワイヤーが固定されます。歯ブラシの毛先が届きにくくなり、磨き残しが生じやすくなります。

マウスピース矯正(インビザライン等)でも、歯の表面に「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起を装着します。この凹凸部分に汚れが溜まりやすく、通常の歯磨きだけでは対応しきれないことがあります。

装置と歯の間に食べかすが残りやすく、磨き残しによる汚れの蓄積が増えて細菌が繁殖しやすくなると説明されています。

原因② 唾液の循環が妨げられる

唾液には、細菌を洗い流す・口内のpHバランスを調整する・エナメル質の「再石灰化」を促すなど、重要な自浄作用があります。

矯正装置が口腔内に存在することで、唾液の流れが妨げられます。特にマウスピース矯正は歯列全体を覆う構造のため、唾液循環への影響が大きくなりやすいです。

唾液の自浄作用が低下すると、虫歯菌が産生する「酸」が歯面に長時間留まり、エナメル質の脱灰が進みやすくなります。

原因③ 器具に汚れが溜まりやすい

ブラケットやアタッチメントを装着すると、歯の表面に凹凸が生じます。この凹凸部分に食べかすや歯垢が蓄積しやすく、虫歯菌の温床になります。

マウスピース矯正の場合、汚れたまま装置を装着したり、歯を磨かずに装着したりすることも虫歯リスクを高める原因です。マウスピース矯正は比較的虫歯を防ぎやすい方法ではあるものの、お手入れを怠るとリスクが高まると指摘しています。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正で虫歯リスクはどう違うか?

虫歯リスクはワイヤー矯正のほうが高い傾向があります。ただし、マウスピース矯正も管理を怠れば同様のリスクが生じます。

ワイヤー矯正(表側・裏側)の特徴

  • 表側ワイヤー矯正:歯の表面にブラケットとワイヤーが固定されるため、歯ブラシが届きにくく虫歯リスクが最も高い。矯正治療期間中に虫歯が多発してしまう例もある
  • 裏側ワイヤー矯正:装置が歯の裏側のため表面は磨きやすい。歯の裏側は唾液に満たされているため自浄作用が働き、表側より虫歯リスクは低い
  • 共通の注意点:装置は自分では取り外せないため、ワンタフトブラシや歯間ブラシの使用が必須

マウスピース矯正(インビザライン等)の特徴

  • 取り外し可能:食事・歯磨き時に外せるため、清掃しやすい
  • アタッチメントに注意:歯面に装着する突起部分に汚れが溜まりやすい
  • 装置の衛生管理:マウスピース自体も毎日洗浄が必要。使用により表面に細かい傷ができ、細菌が繁殖しやすくなる
  • 装着前の歯磨きが必須:口腔内が不衛生なまま装着すると、歯全体が覆われた状態で細菌が繁殖しやすくなる

矯正治療期間は装置を入れている期間だけで1〜2年、保定期間を含めると約3年程度になるため、長期にわたる口腔ケアの継続が重要と説明されています。

矯正中に虫歯を予防するにはどうすればよいか?

矯正中の虫歯予防には、正しいセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアの組み合わせが最も効果的です。以下の方法を実践しましょう。

① ワンタフトブラシを活用する

ワンタフトブラシは、毛束が1つにまとまった小さなブラシです。ブラケットの周囲・ワイヤーの下・アタッチメントの周辺など、通常の歯ブラシでは届きにくい部分を集中的に清掃できます。

矯正中は通常の歯ブラシとワンタフトブラシを組み合わせて使うことが推奨されます。歯並びの変化に合わせて磨き方も変える必要があるため、定期的に歯科衛生士から指導を受けることが大切です。

② 歯間ブラシ・フロスを使う

歯と歯の間は、歯ブラシだけでは汚れを落としきれません。歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯間の食べかすや歯垢を丁寧に除去しましょう。

ワイヤー矯正中はフロスをワイヤーの下に通す必要があるため、「フロススレッダー」という補助器具を使うと便利です。

③ フッ素配合の歯磨き粉を使う

フッ素(フッ化物)には、歯のエナメル質を強化し、再石灰化を促進する効果があります。フッ素配合の歯磨き粉を使うことで、虫歯リスクを軽減できます。

歯磨き後にフッ素ジェルを塗布する方法も効果的です。歯科医院でのフッ素塗布と組み合わせると、さらに予防効果が高まります。

④ 定期的な歯科クリーニングを受ける

セルフケアだけでは落としきれない汚れが必ず残ります。矯正中は1〜3か月に1回程度、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)を受けることが推奨されます。

クリーニングでは、器具周辺に蓄積した歯垢・歯石を専用の機器で除去します。同時に虫歯の早期発見にもつながります。

⑤ 食生活を見直す

糖分の多い食事や、長時間にわたるダラダラ食いは虫歯リスクを高めます。食事の回数・時間を決め、食後は必ず歯を磨く習慣をつけましょう。

ワイヤー矯正中は、麺類・餅・ガムなど装置に絡まりやすい食品にも注意が必要です。

矯正中に虫歯になってしまったらどうすればよいか?

 

矯正中に虫歯が見つかった場合、装置の種類によって対処法が異なります。早期発見・早期治療が矯正治療への影響を最小限に抑えます。

ワイヤー矯正中に虫歯になった場合

ワイヤー矯正中は装置を自分で取り外せません。虫歯の位置や進行具合によっては、装置をつけたまま治療できる場合があります。

ワイヤーやブラケットが虫歯治療の妨げになる場合は、一時的に矯正装置を取り外して虫歯治療を行います。この場合、矯正治療を中断する必要があり、治療期間が延びる可能性があります。

初期の小さな虫歯(C0〜C1)であれば、矯正治療終了後に治療するケースもあります。いずれにしても、担当歯科医師に早めに相談することが重要です。

マウスピース矯正中に虫歯になった場合

マウスピース矯正は装置の着脱が可能なため、基本的に矯正治療と虫歯治療を並行して進められます。治療の中断リスクが低い点が大きなメリットです。

ただし、虫歯の進行が広範囲に及び歯の形が大きく変わった場合は、マウスピースが合わなくなり、作り直しが必要になることがあります。初期虫歯であれば虫歯治療と矯正を並行して進められる場合が多いとされています。

虫歯の進行度(C0〜C4)と対応の目安

  • C0(初期脱灰):穴が空いていない段階。フッ素塗布・歯磨き改善で回復可能。矯正治療を継続できることが多い
  • C1(エナメル質の虫歯):エナメル質に穴が空いた状態。樹脂の詰め物で1回の治療で完了することが多い
  • C2(象牙質の虫歯):詰め物・被せ物が必要。2〜3回の通院が目安
  • C3(神経に達する虫歯):神経の治療(根管治療)が必要。4回以上の通院が必要になることが多い
  • C4(歯根のみ残存):抜歯が必要になるケースも。矯正計画の大幅な見直しが必要

虫歯の大きさによって治療の順番が異なり、神経に達するほどの深い虫歯では神経治療・土台・被せ物を含めて8回程度の通院が目安になると説明されています。

矯正前に虫歯があった場合はどうすればよいか?

基本的には虫歯治療を優先してから矯正治療を開始します。ただし、虫歯の程度によっては並行して進められるケースもあります。

虫歯は放置すると進行し、治療時に削る歯の量が増えます。最終的には大切な歯を失うリスクもあるため、早期対応が重要です。

軽度の虫歯(C0〜C1)や、矯正装置の装着に支障がない箇所の虫歯であれば、矯正治療と並行して治療を進めることも可能です。

また、矯正治療で抜歯が必要と診断された歯に虫歯があった場合は、その歯の虫歯治療を行わずに済むこともあります。まず矯正歯科でカウンセリング・精密検査を受け、治療計画を立てた上で虫歯治療の順番を決めることが時間のロスを減らす最善策です。

総合歯科での矯正が虫歯予防に有利な理由は何か?

矯正専門クリニックではなく、虫歯・歯周病治療も行える総合歯科で矯正を受けることが、虫歯リスク管理の観点から有利です。

矯正専門クリニックの場合、虫歯が見つかっても院内で治療できず、別のかかりつけ医に依頼するケースがあります。矯正歯科によっては虫歯治療を一般歯科に一任しているケースもあり、「虫歯を教えてくれない」と感じる患者さんもいると指摘されています。

総合歯科であれば、矯正治療中に虫歯が見つかっても院内で即座に対応でき、治療の中断リスクを最小限に抑えられます。

幕張歯科・矯正歯科の一貫管理体制

千葉市美浜区イオンタウン幕張西2階にある幕張歯科・矯正歯科は、大人の矯正歯科を得意とする総合歯科医院です。矯正治療だけでなく、虫歯治療・歯周病治療・抜歯対応まで院内で一括対応できる体制が整っています。

矯正治療前に口腔環境を整えることで、治療中のトラブルリスクを軽減します。「歯並びだけでなく、お口全体を守る矯正」を重視しているのが大きな特徴です。

  • インビザライン(マウスピース矯正):目立ちにくく、取り外し可能で衛生的。矯正中のホワイトニングにも対応
  • アプリ活用:歯の移動シミュレーションをアプリで確認でき、治療の進行状況が見える化されている
  • スプリント療法(自費):顎関節症に由来する頭痛・肩こり・歯ぎしりへの初期治療として実施
  • 保定管理:治療終了後も保定装置によるメンテナンス体制で長期的な歯並び維持をサポート
  • 料金:マウスピース矯正880,000円〜1,100,000円、ワイヤー矯正770,000円〜880,000円(税込)
  • 通いやすさ:土曜診療・夜18時まで診療・大型駐車場あり(医院負担)

矯正中の虫歯リスクが心配な方は、総合歯科での一貫管理体制が安心です。

矯正中の虫歯リスクや治療の流れについて、不安なことがあればお気軽にご相談ください。幕張歯科・矯正歯科では、初診矯正相談(初診時3,300円)から丁寧にご説明しています。千葉市美浜区・幕張エリアで大人の矯正をお考えの方は、ぜひ一度ご来院ください。

よくある質問

矯正中は虫歯になりやすいのは本当ですか?

本当です。矯正器具により歯磨きがしにくくなり、唾液循環も低下するため、通常より虫歯リスクが高まります。正しいケアで予防できます。

マウスピース矯正(インビザライン)でも虫歯になりますか?

なります。取り外しできるため清掃しやすいですが、アタッチメント周辺の汚れや、不衛生なまま装着することで虫歯リスクが高まります。装着前の歯磨きが必須です。

矯正中に虫歯になったら矯正は中断しますか?

必ずしも中断にはなりません。マウスピース矯正なら並行治療が可能なケースが多く、ワイヤー矯正でも小さな虫歯なら装置をつけたまま治療できる場合があります。

矯正前に虫歯があると矯正できませんか?

虫歯を治してから矯正を開始できます。軽度の虫歯なら並行治療も可能です。まず矯正歯科でカウンセリングを受け、治療計画を立てることが大切です。

矯正中の虫歯予防に最も効果的な方法は何ですか?

ワンタフトブラシ・歯間ブラシの活用と、1〜3か月ごとの定期クリーニングが最も効果的です。フッ素配合の歯磨き粉の使用も合わせて推奨されます。

矯正中に虫歯になりやすい場所はどこですか?

ブラケット周辺・ワイヤーの下・歯と歯の間が特に虫歯になりやすい場所です。アタッチメント周辺も汚れが蓄積しやすいため注意が必要です。

矯正中に甘いものを食べてはいけませんか?

完全に禁止ではありませんが、食後の歯磨きを徹底することが重要です。ダラダラ食いや就寝前の糖分摂取は虫歯リスクを高めるため避けましょう。

矯正専門クリニックと総合歯科、虫歯対応はどちらが安心ですか?

虫歯治療まで院内で対応できる総合歯科のほうが安心です。矯正専門クリニックでは虫歯治療を別の医院に依頼するケースがあり、治療の中断リスクが生じることがあります。

矯正中の歯磨きはどのくらいの時間をかければよいですか?

通常より時間をかけ、1回10〜15分程度が目安です。ワンタフトブラシや歯間ブラシを組み合わせ、器具周辺を丁寧に磨くことが重要です。

矯正中に虫歯を放置するとどうなりますか?

虫歯が進行し、矯正治療の中断・計画の大幅な見直しが必要になる可能性があります。最悪の場合、抜歯が必要になることもあるため、早期発見・早期治療が不可欠です。

まとめ

矯正中に虫歯になりやすいのは事実ですが、正しいケアと適切な歯科管理で予防できます。ワンタフトブラシ・歯間ブラシ・フッ素配合歯磨き粉の活用と、定期クリーニングの継続が予防の柱です。万が一虫歯になっても、総合歯科での矯正なら院内で即対応でき、治療の中断リスクを最小限に抑えられます。矯正を検討中の方は、虫歯・歯周病治療まで一貫対応できる総合歯科を選ぶことを強くおすすめします。

 

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