インプラントの費用相場はいくら?内訳・追加費用・医療費控除まで徹底解説
2026年01月25日
歯を失ってしまったとき、「インプラント治療を受けたいけれど、費用が心配」と感じる方は少なくありません。
インプラント治療は、天然歯に近い機能と見た目を取り戻せる優れた治療法ですが、費用が高額になることも事実です。しかし、費用の内訳や医療費控除の仕組みを理解すれば、実質的な負担を抑えることも可能です。
この記事では、インプラント治療の費用相場から、精密検査・手術費・上部構造といった内訳、追加費用が発生するケース、そして医療費控除で実質負担を軽減する方法まで、費用に関する疑問を徹底的に解説します。
インプラント治療の費用相場は1本30〜50万円が目安
インプラント治療の費用相場は、1本あたり30万円から50万円程度が一般的な目安となっています。
この金額は、治療を受ける歯科医院や患者さんの口腔内の状態、使用するインプラントの種類や上部構造の素材によって変動します。基本的にインプラント治療は保険適用外の自由診療となるため、医院ごとに費用設定が異なる点に注意が必要です。
前歯と奥歯で費用が異なる理由
治療する部位によっても費用は変わります。
前歯のインプラント治療では、見た目の美しさが非常に重視されるため、周囲の歯との色や形、透明感の調和が求められます。そのため、オールセラミックのような審美性の高い素材が選ばれることが多く、材料費や歯科技工士による製作費用が高くなる傾向にあります。
一方、奥歯は主に咀嚼という機能性が重視されます。セラミックとレジンを合わせたハイブリッドセラミックや、金属を裏打ちしたメタルボンドセラミックなど、耐久性を重視した素材が選択されることが多く、前歯に比べて費用が抑えられる場合があります。
全ての歯を治療する場合の費用
全ての歯を失ってしまった場合や、ほとんどの歯が残っていない場合には、「オールオンフォー」などの包括的なインプラント治療が選択肢となります。
オールオンフォーは、顎の骨に最小限の4本のインプラントを埋め込み、その4本のインプラントで片顎全ての人工歯を支える治療法です。この治療法にかかる費用相場は、上下いずれかの顎で200〜400万円程度が一般的とされています。
インプラント治療費の内訳を詳しく解説

インプラント治療の費用は、いくつかの段階に分かれて発生します。
治療工程ごとの費用を理解することで、総額の見通しが立てやすくなります。ここでは、各段階で発生する費用の内訳を詳しく見ていきましょう。
相談・カウンセリング費用
インプラント治療を実施している歯科医院の数は年々増えてきており、それに伴い歯科医院同士の競争も生まれています。
現在では多くの医院で、相談やカウンセリングが無料となっています。ただし、一部の医院では相談料として1万円程度を設定している場合もあるため、事前に確認することをお勧めします。
精密検査費用
全身の健康状態や、歯・あごの骨・お口の状態を確認するために、様々な検査が行われます。
特にインプラント治療では、問診・口腔内検査に加え、レントゲンやCT検査を行います。CT検査では、あごの骨の厚みや高さ、神経や血管の走行位置など、お口全体の状態を立体画像であらゆる角度から診査することができます。
精密検査の費用相場は、1万5千円から5万円程度です。インプラント治療を前提とする場合、レントゲンやCT検査料が無料となる医院もあります。
インプラント手術費用
インプラント手術費用は、治療費の中で最も大きな割合を占める部分です。
一般的な相場は15万円から40万円程度となります。この費用には、チタン製の人工歯根を埋め込む手術の技術料や、使用するインプラント本体の費用が含まれます。手術方法には1回で終わる1回法と、歯ぐきの中に一度埋め込む2回法がありますが、患者さんの骨の状態や入れ歯の使用状態によって異なります。
上部構造(人工歯)の費用
インプラント体が骨に固定された後、その上に装着する人工歯の費用は5万円から15万円程度が相場です。
人工歯の素材には、セラミック、ジルコニア、ハイブリッドセラミックなど様々な種類があり、選択する素材によって費用が変わります。審美性を重視する場合はオールセラミックやジルコニアが選ばれることが多く、機能性を重視する場合はハイブリッドセラミックが選ばれる傾向にあります。
メンテナンス費用
インプラント治療は、一度処置を施したらそれで終わりというものではありません。
できるだけ長く使用していくためには、術後の定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンス費用は1回あたり約3千円から1万円程度が相場となります。メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎という病気が発生する可能性があるため、定期的な通院が重要です。
追加費用が発生するケースとは

基本的な治療費以外に、患者さんの口腔内の状態によっては追加費用が発生する場合があります。
どのようなケースで追加費用が必要になるのか、事前に理解しておくことが大切です。
骨造成が必要な場合
インプラントを埋め込むための骨の量が不足している場合には、骨造成という処置が必要になります。
骨造成の費用は、5万円から30万円程度が相場です。骨造成には、ソケットリフト(一部位あたり5万円程度)やサイナスリフト(片側あたり20〜30万円程度)などの方法があり、骨の状態によって適切な方法が選択されます。
静脈内鎮静法を希望する場合
手術に対する不安が強い方や、リラックスした状態で治療を受けたい方には、静脈内鎮静法という選択肢があります。
静脈内鎮静法の費用は6万円から11万円程度が相場で、本数により変動します。この方法では、麻酔科医が立ち会い、患者さんの全身状態を管理しながら手術を行うため、安全性が高まります。
抜歯即時埋入を選択する場合
抜歯と同時にインプラントを埋め込む「抜歯即時埋入」という方法もあります。
この方法は治療期間を短縮できるメリットがありますが、高度な技術が必要となるため、追加費用が発生する場合があります。ただし、通常の治療と比べて通院回数が減るため、トータルでの負担は軽減される可能性もあります。
医療費控除でインプラント費用の実質負担を軽減
インプラント治療は保険適用外ですが、医療費控除の対象となります。
医療費控除を活用することで、実質的な負担を軽減することが可能です。ここでは、医療費控除の仕組みと申請方法について詳しく解説します。
医療費控除とは
医療費控除とは、その年に支払った医療費が一定の金額を超えた場合に、税金が軽減される制度です。
1年間に自己負担で支払った医療費の合計が10万円、またはその年の総所得金額の5%を超える場合、超えた金額分が所得から控除されます。これにより、最終的に支払う所得税や住民税の額が減少することになります。
医療費控除の計算方法
医療費控除の計算式は以下の通りです。
「医療費の総額 − 保険金などの補填金 − 10万円(または総所得金額の5%)= 医療費控除額」
この医療費控除額に所得税率をかけた金額が、還付される所得税の額になります。所得税率は所得によって異なり、195万円以下で5%、195万円超から330万円以下で10%、330万円超から695万円以下で20%となっています。
具体的な還付金額の計算例
年収400万円の方がインプラント治療で30万円を支払った場合を例に見てみましょう。
保険金などの補填がない場合、「30万円 − 0円 − 10万円 = 20万円」が医療費控除の対象となります。年収400万円の場合の所得税率は20%なので、「20万円 × 20% = 4万円」が還付される所得税額です。
さらに、医療費控除は住民税でも受けられます。住民税率は一律10%なので、「20万円 × 10% = 2万円」が還付される住民税額です。つまり、合計で6万円の税金が戻ってくることになります。
出典
より作成
医療費控除の申請方法
医療費控除を受けるには、確定申告が必要です。
申請に必要なものは、医療費の領収書、医療費のお知らせ、交通費のメモ書き、源泉徴収票、確定申告書、マイナンバー、保険等で補填された金額を確認できる書類、医療費控除の明細書、印鑑、還付金の振込口座です。
インプラント治療を含めた自由診療の場合は、「医療費のお知らせ」に記載されないため、領収書の保管・提出が必要となる点に注意してください。
デンタルローンやクレジットカード利用時の注意点
インプラントの費用をローンやクレジットカードで支払った場合にも、医療費控除の対象となります。
デンタルローン利用の場合は、ローン契約が成立した年が控除対象の年となります。また、治療を受けた人と申請を行う人が同一である必要はなく、生計が同じ家族の医療費も合算できます。家族の中で所得が多い人が申請を行うと、税率が高くなるため還付金も多くなります。
出典
より作成
インプラント治療が保険適用になる条件

基本的にインプラント治療は自由診療ですが、特定の条件を満たす場合には保険適用になる可能性があります。
どのような条件で保険適用になるのか、理解しておくことが重要です。
生まれつきの要因による保険適用
生まれつき顎の骨に異常がある場合、インプラント治療が保険適用になる可能性があります。
具体的には、生まれつき顎の骨の形成不全がある場合、生まれつき顎の骨が3分の1以上欠損している場合、生まれつき6本以上の歯が欠損している場合などが該当します。このような先天的な異常があり、インプラントによる治療が必要だと医師が判断した場合、保険の適用対象になる可能性が高いです。
後天的な要因による保険適用
後天的に顎の骨や歯が欠損した場合も、状況によっては保険適用の対象になります。
事故、腫瘍、第三者による外傷で顎の骨を3分の1以上欠損した場合、多数歯欠損が3分の1以上ある場合、前歯の永久歯が3歯以上萌出不全で埋伏歯開窓術が必要な場合などが該当します。このような症状は通常の歯科治療ではなく、インプラント治療が必要になることがあり、その際には保険適用の対象になる可能性が高くなります。
特定の医療機関での治療が条件
インプラント治療が保険適用になるためには、治療が行われる医療機関が特定の条件を満たしている必要があります。
歯科または口腔外科の保険医療機関である病院で、条件を満たす常勤の歯科医師が2名以上在籍し、当直体制が整備され、医療機器・医薬品の安全確保体制が整備されていることが求められます。歯科医師に求められる条件は、口腔外科や歯科に関わる経験が5年以上で、かつインプラント治療の経験が3年以上です。
出典
静岡石田インプラントセンター「インプラントを保険適用で受ける条件とは?」
(2026年1月)より作成
むらせ歯科幕張院のインプラント治療の特徴

むらせ歯科幕張院では、「かけがえのない歯を残すためにベストを尽くす」という理念のもと、インプラント治療を提供しています。
安易に抜歯やインプラントを勧めるのではなく、まず天然歯を残す治療の可能性を追求し、どうしても抜歯が必要な場合に限りインプラントを提案するという方針を掲げています。
コンピュータインプラント技術の活用
むらせ歯科幕張院では、CT装置、シミュレーションソフト、ガイデッドサージェリーを用いて人為的ミスを最小限に抑え、治療の正確性と成功率を高めています。
CTで撮影したデータを専用のシミュレーションソフトに取り込むことで、インプラント手術をどういう順序で行うべきか、埋め込みの深さや角度はどの程度にすべきかをあらかじめ確認し決定することが可能になります。
世界的に評価の高いインプラントメーカーの採用
むらせ歯科幕張院では、世界シェア1位のストローマンや世界4大インプラントメーカーの1つであるノーベルバイオケアの製品を使用しています。
ストローマンは、スイスのベルン大学による研究結果では、手術成功率が約97%、手術後の生存率は約98%と高い数値であることが認められています。ノーベルバイオケアは、治療後40年以上にわたり抜け落ちることなく使用可能だった例も報告されており、高い信頼性がうかがえます。
ガイドデントによる5年保証
むらせ歯科幕張院で行うインプラント治療には5年の保証期間があります。
「ガイドデント」による保証システムでは、偶発的な事故によってインプラントが破損あるいは脱落した場合も対象となり、無償で修復治療を受けることができます。また、ガイドデントの加盟認定医院であれば、全国で保証を受けることができるため、遠方に転居してしまった場合も安心です。
基礎疾患がある方でも治療の可能性を検討
糖尿病や心臓病をお持ちの方でも、体調改善をしっかり行い生体モニタリングなどを観察していくことで、インプラント治療が可能になることもあります。
むらせ歯科幕張院では内科医による所見も参考にしながらインプラント治療のご提案を行いますので、他院で断られた方も諦めずご相談いただくことをお勧めいたします。
まとめ:インプラント費用を正しく理解して賢く治療を受けよう
インプラント治療の費用相場は1本あたり30万円から50万円程度が目安です。
費用の内訳は、相談・カウンセリング、精密検査、インプラント手術、上部構造、メンテナンスの各段階で発生します。患者さんの口腔内の状態によっては、骨造成や静脈内鎮静法などの追加費用が必要になる場合もあります。
インプラント治療は基本的に自由診療ですが、医療費控除を活用することで実質的な負担を軽減できます。年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告を行うことで所得税や住民税の還付を受けることができます。デンタルローンやクレジットカードで支払った場合も控除の対象となるため、積極的に活用しましょう。
むらせ歯科幕張院では、天然歯を残す治療を優先しながら、どうしても必要な場合に限りインプラント治療を提案しています。コンピュータインプラント技術の活用、世界的に評価の高いインプラントメーカーの採用、ガイドデントによる5年保証など、安心・安全を最優先した治療体制を整えています。
インプラント治療は決して安価な治療ではありませんが、長期的な視点で考えると、噛む力・安定感・信頼を得られる価値ある投資です。費用の内訳や医療費控除の仕組みを正しく理解し、ご自身に合った治療計画を立てることが大切です。
インプラント治療をご検討の方は、まずは無料相談を利用して、費用や治療方法について詳しく説明を受けることをお勧めします。むらせ歯科幕張院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。






