インプラントを長持ちさせるメンテナンス完全ガイド|頻度・費用相場・セルフケアと周囲炎予防
2026年01月24日
インプラント治療後のメンテナンスが必要な理由
インプラント治療を受けた後、「もう治療は終わり」と考えていませんか?
実は、インプラントを長く使い続けるためには、治療後の定期的なメンテナンスが欠かせません。天然歯と同じように、インプラントも日々のケアと専門家によるチェックが必要なのです。インプラントは人工物ですが、周囲の歯茎や骨は生きた組織であり、細菌感染のリスクにさらされています。
メンテナンスを怠ると、「インプラント周囲炎」という病気が発生する可能性があります。これは歯周炎の一種で、歯を支える骨が溶けてしまう病気です。口の中の衛生環境が悪化することにより発生しやすくなり、歯周病と比べて外観では炎症や腫れを発見しにくく、それでいて病気の進行が速いという特徴があります。
さらに、多くのインプラント治療には「メーカー保証」がついています。一般的に、インプラントには5年から10年の保証期間が設けられており、保証期間内であれば、患者さまの故意による破損などではない、インプラント自体の不具合であれば無償で交換できます。ただし、定期的にメンテナンスを受けていることが保証の条件になっている場合が多いのです。
つまり、メンテナンスは「インプラント周囲炎の予防」と「保証を受けるための条件」という二つの重要な役割を果たしているのです。
インプラント周囲炎とは?その恐ろしさと予防の重要性

インプラント周囲炎は、インプラントの周りの歯茎や歯槽骨などが歯周病菌に感染した状態です。
インプラント周囲の歯茎が腫れる・出血するなどの症状があらわれ、進行すると周囲の歯槽骨が破壊されます。進行すると、インプラントを摘出しなくてはならない場合や、自然と抜け落ちる場合があります。インプラントは天然歯と比較して、細菌に対する抵抗力が弱いという特徴があります。そのため、インプラント周囲炎になると急速に進行するのです。
インプラント周囲炎の主な原因
インプラント周囲炎の主な原因は、インプラントの周囲に蓄積する細菌による感染です。特に、歯垢や歯石がインプラント周囲に蓄積すると、炎症が発生しやすくなります。インプラント周囲の歯周ポケットが深くなることや、プロービング時に出血することが、インプラント周囲炎の重要な診断基準とされています。
また、糖尿病や喫煙といった全身的な健康状態もインプラント周囲炎のリスクを高めるため、これらのリスク因子にも注意が必要です。日々の口腔ケアが非常に重要であり、特に、インプラントの周囲を丁寧にブラッシングし、定期的に歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを受けることで、細菌の増殖を防ぐことができます。
自覚症状がほとんどない恐ろしさ
インプラント周囲炎の恐ろしいところは、自覚症状がほとんどない点です。
痛みや腫れを感じた時にはすでに進行しているケースも多く見られます。そのため、定期的なメンテナンスをし、早期発見・早期治療をすることが非常に重要なのです。プロービングによる検査やX線写真によって診断されますが、プロービング時の出血は、インプラント周囲炎を診断する上での重要な指標の一つとなります。ただし、過剰なプロービング力によっても出血することがあるため、診断には慎重さが求められます。
インプラントのメンテナンス内容・・・歯科医院で何をするのか

インプラントのメンテナンスでは、口内の状態確認や、クリーニング、歯磨き指導などを行います。
具体的には、以下のような内容が含まれます。
口内の状態確認
主に確認する内容は、インプラントの動揺度(グラつき)、歯周ポケットの深さ、歯茎の炎症の有無、歯ぎしりや食いしばりの有無、噛み合わせ、天然歯の虫歯や歯周病の有無などです。必要に応じて、レントゲン写真を撮影して顎の骨の状態を確認することもあります。インプラントは、歯ぐきの下に人工歯根を埋め込むため、目視だけでは内部の状態を確認できません。そこで、メンテナンス時には定期的なレントゲン撮影を行い、骨の状態やインプラント周囲の組織をチェックします。
クリーニング
口内やインプラント周囲に付着した歯石を除去し、自宅では落とせない汚れをクリーニングします。
歯石は、歯周病菌が増殖しやすい場所です。歯垢(プラーク)が付着した状態を放置すると、石灰化して歯石になります。歯石は歯磨きでは除去できないので、定期的に歯科医院で除去してもらう必要があるでしょう。セルフケアでは、落としきれない汚れや歯石は、専門の機器を使ったクリーニングで除去します。インプラントの周囲は構造が複雑で、磨き残しが起きやすいため、定期的な清掃が必要です。
歯磨き指導
インプラントやほかの歯の寿命を延ばすには、歯科医院でのケアだけでなく、毎日の自宅でのケアが重要です。自宅で行うセルフケアで効率的に汚れが落とせるように、歯科衛生士が歯磨き指導を行います。メンテナンスの際には、正しいブラッシング方法の確認と指導も行われます。なぜなら、インプラント周囲は天然歯と形状が異なるため、磨き残しが起きやすいためです。歯科衛生士から歯ブラシや歯間ブラシ、タフトブラシなどの使い方を指導してもらえるため、日常のケアもしやすくなるでしょう。
メンテナンスの頻度と費用相場・・・どれくらい通う必要があるのか

インプラントのメンテナンスは、どれくらいの頻度で受ければよいのでしょうか?
メンテナンスの推奨頻度
患者さまの状態によって適切な頻度は異なりますが、年2回から4回程度が一般的です。つまり、3か月から6か月に1回のペースでメンテナンスを受けることが推奨されています。メンテナンスの内容も、歯科医院や患者さまによって異なります。メンテナンスの間隔は歯科医師から指示されるので、忘れずに受診しましょう。
インプラント治療後も快適に過ごすためには、定期的なメンテナンスが望ましいです。インプラントを長持ちさせるためには、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。日常のブラッシングだけでは取りきれない汚れや、わずかな噛み合わせのズレも、放置するとインプラントの寿命を縮める原因になります。
メンテナンスの費用相場
インプラントのメンテナンス費用は、1回あたり3,000円から10,000円程度です。インプラントは自費診療のため、メンテナンスも基本的には自費となります。ただし、歯科医院によって料金設定は異なるため、事前に確認することをお勧めします。
年間で考えると、年2回のメンテナンスで6,000円から20,000円、年4回であれば12,000円から40,000円程度の費用がかかることになります。これは、インプラントを長期的に健康に保つための必要な投資と考えることができます。
出典
医療法人社団 燦陽会 下北沢駅前歯科クリニック「インプラントのメンテナンスとは?重要性やセルフケア方法も解説」
より作成
自宅でできるインプラントのセルフケア方法
歯科医院でのメンテナンスと同じくらい重要なのが、自宅での日々のセルフケアです。
インプラントを長持ちさせるためには、毎日の適切なケアが欠かせません。以下のポイントを押さえて、効果的なセルフケアを実践しましょう。
歯磨きを丁寧に行う
インプラント周囲は特に丁寧に磨く必要があります。
天然歯と同じように、食後と就寝前には必ず歯磨きを行いましょう。インプラントの周囲は構造が複雑で、磨き残しが起きやすいため、時間をかけて丁寧に磨くことが大切です。歯ブラシは柔らかめのものを選び、優しく小刻みに動かしながら磨きます。力を入れすぎると歯茎を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
研磨剤が含まれていない歯磨き粉を使用する
インプラントの上部構造(人工歯)は、研磨剤によって傷つく可能性があります。
傷がつくと、そこに細菌が付着しやすくなり、インプラント周囲炎のリスクが高まります。そのため、研磨剤が含まれていない、またはできるだけ少ない歯磨き粉を選ぶことをお勧めします。歯科医院で推奨される製品を使用するのも良い選択です。
歯間ブラシやデンタルフロスを使用する
歯ブラシだけでは、歯と歯の間やインプラント周囲の細かい部分の汚れを完全に除去することはできません。
歯間ブラシやデンタルフロスを使って、インプラント周囲の細かい部分までしっかりと清掃することを心がけましょう。インプラント周囲の軟組織(歯茎)は、インプラントの健康を保つ上で重要な役割を果たします。適切な歯肉の厚さがあると、歯垢が蓄積しにくく、炎症のリスクを低減できることが示されています。定期的なプロフェッショナルクリーニングによって、歯石の除去も行うことが大切です。
歯間ブラシは、インプラントと隣の歯の間に優しく挿入し、前後に動かして汚れを取り除きます。デンタルフロスは、インプラント周囲を包み込むように使用し、歯茎を傷つけないように注意しながら清掃します。これらのツールの正しい使い方は、歯科医院でのメンテナンス時に指導してもらうことができます。
むらせ歯科幕張院のインプラント治療とメンテナンス体制

むらせ歯科幕張院では、「かけがえのない歯を残すためにベストを尽くす」という理念のもと、インプラント治療を提供しています。
同院では、安易に抜歯やインプラントを勧めるのではなく、まず天然歯を残す治療の可能性を追求し、どうしても抜歯が必要な場合に限りインプラントを提案するという方針を掲げています。身体の重要な一部である歯を安易に抜くのではなく、適切な治療により歯を残せると判断できれば、できるだけ抜歯ではない治療法をお勧めします。
コンピュータインプラント技術による安全性の追求
むらせ歯科幕張院では、CT装置、シミュレーションソフト、ガイデッドサージェリーを用いて人為的ミスを最小限に抑え、治療の正確性と成功率を高めています。CTとは対象物を三次元で把握することができる装置で、骨量や骨の厚み、通っている神経の位置などを正確に把握することができます。
CTで撮影した後、専用のシミュレーションソフトにデータを取り込みます。そうすることでインプラント手術をどういう順序で行うべきか、埋め込みの深さや角度はどの程度にすべきかをあらかじめ確認し決定することが可能になります。さらに、ガイデッドサージェリーというマウスピースの形状をした器具を使用することで、インプラントを埋め込む位置・角度・深さに至るまでわかりやすく示してくれます。
世界的に評価の高いインプラントメーカーの採用
むらせ歯科幕張院では、世界シェア1位のストローマンや世界4大インプラントメーカーの1つであるノーベルバイオケアの製品を使用しています。ストローマンは、実績と品質に定評のあるトップメーカーで、スイスのベルン大学による研究結果では、手術成功率が約97パーセント、手術後の生存率は約98パーセントと高い数値であることが認められています。
ノーベルバイオケアは、世界初のインプラント治療が行われた1965年当初からインプラントシステムに関与しており、その実績や経験は十分だといえます。治療後40年以上にわたり抜け落ちることなく使用可能だった例も報告されていることから、高い信頼性がうかがえます。
ガイドデントによる5年保証
むらせ歯科幕張院で行うインプラント治療には5年の保証期間が約束されています。
ガイドデントはインプラント治療の第三者保証機関として認定されていることから、通常は保証対象外となるケースにも適用されることがあります。偶発的な事故によってインプラントが破損あるいは脱落した場合も対象となり、無償で修復治療を受けることができます。また、ガイドデントの加盟認定医院であれば、全国で保証を受けることができるので安心です。遠方に転居してしまった場合も、現地の認定医院で保証を受けられます。
科学的根拠に基づくオリジナルのフォローアップ体制
むらせ歯科幕張院では、インプラント治療後のメンテナンスも重視しており、インプラント周囲炎の予防のため、患者さん個別に合わせたメンテナンスプログラムを提供しています。
当院で行うメンテナンスシステムは、科学的根拠に基づいたオリジナルの方法になります。このため、個別の患者さんに合わせたメンテナンスプログラムを作成し、定期的に口腔内の状態を管理していくことを可能にしています。できるだけ長く使用していただくことを目的とした「フォロー体制」が整っているのです。
まとめ・・・インプラントを長持ちさせるために
インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスと日々のセルフケアが欠かせません。
メンテナンスの頻度は3か月から6か月に1回、費用相場は1回あたり3,000円から10,000円程度です。歯科医院でのメンテナンスでは、口内の状態確認、クリーニング、歯磨き指導などが行われ、インプラント周囲炎の早期発見と予防に役立ちます。自宅でのセルフケアでは、丁寧な歯磨き、研磨剤の少ない歯磨き粉の使用、歯間ブラシやデンタルフロスの活用が重要です。
インプラント周囲炎は自覚症状がほとんどなく、進行が速いという特徴があります。そのため、定期的なメンテナンスによる早期発見・早期治療が非常に重要なのです。また、メンテナンスを受けることは、インプラントのメーカー保証を受けるための条件にもなっています。
むらせ歯科幕張院では、コンピュータインプラント技術による安全性の追求、世界的に評価の高いインプラントメーカーの採用、ガイドデントによる5年保証、科学的根拠に基づくオリジナルのフォローアップ体制など、インプラント治療とメンテナンスに関する包括的なサポートを提供しています。
インプラントは、失った歯の機能を回復し、他の健康な歯を守ることができる優れた治療法です。しっかり噛める、見た目が自然で美しい、話しやすいといったメリットがあり、認知症予防にも効果的とされています。このような優れた治療法を長く活用するためにも、定期的なメンテナンスと日々のセルフケアを忘れずに実践しましょう。
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