小児矯正の費用はいくら?相場・内訳・支払い方法までわかる完全ガイド
2026年01月19日
小児矯正の費用相場を知る前に押さえておきたいこと
お子様の歯並びが気になり始めたとき、多くの保護者の方が最初に直面するのが「費用」の問題です。小児矯正は保険適用外の自由診療となるため、治療費は決して安くありません。しかし、費用だけを見て判断するのではなく、治療の内容や時期、そして将来的なメリットを総合的に理解することが大切です。
小児矯正の費用は、治療を開始する時期や使用する装置の種類によって大きく変わります。一般的に「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」という2段階に分かれており、それぞれで必要な費用が異なるのです。
また、矯正治療は長期にわたるため、初期費用だけでなく、毎月の調整料や保定装置の費用なども考慮する必要があります。この記事では、小児矯正にかかる費用の全体像を詳しく解説し、支払い方法や費用を抑える方法まで、保護者の方が知っておくべき情報を網羅的にお伝えします。
小児矯正の治療時期と費用の関係

小児矯正の費用を理解するうえで、まず知っておきたいのが「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の違いです。
Ⅰ期治療(予防矯正)の特徴と費用
Ⅰ期治療は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行う治療です。一般的に6歳から12歳くらいまでが対象となります。この時期の治療は、顎の成長をコントロールし、永久歯が正しく生えるためのスペースを確保することが主な目的です。
Ⅰ期治療の費用相場は・・・30万円から50万円程度となっています。使用する装置は「歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)」や「拡大床」などが一般的です。これらの装置は取り外しが可能で、お子様の協力が治療の成否を左右します。
特にマイオブレース矯正では、口呼吸や舌癖、逆嚥下といった悪習慣を改善するためのトレーニングも行います。装置の使用だけでなく、正しい呼吸法や舌の位置を身につけるための指導も含まれるため、お子様の成長期における口腔機能の発達を促すことができます。
むらせ歯科幕張院では、Ⅰ期治療(予防矯正)を44万円(税込)で提供しています。この費用には、装置代や治療期間中の調整料が含まれており、追加費用の心配がありません。
Ⅱ期治療(本格矯正)の特徴と費用
Ⅱ期治療は、永久歯が生え揃った後に行う本格的な矯正治療です。一般的には12歳以降に開始されることが多く、歯の位置を細かく調整して理想的な歯並びと噛み合わせを目指します。
Ⅱ期治療の費用相場は・・・50万円から100万円程度と幅があります。治療方法には「唇側マルチブラケット矯正(ワイヤー矯正)」と「マウスピース矯正(インビザライン)」の2種類があり、それぞれで費用が異なります。
ワイヤー矯正の場合、金属製のブラケットを使用すると比較的費用を抑えられますが、目立ちにくいセラミック製のブラケットを選ぶと費用は高くなります。マウスピース矯正は透明で目立ちにくいという利点がありますが、費用は高額になる傾向があります。
むらせ歯科幕張院では、Ⅱ期治療として以下の選択肢を用意しています。
- 唇側マルチブラケット矯正(ワイヤー型)・・・77万円~88万円(税込)
- マウスピース矯正(インビザライン)・・・88万円~110万円(税込)
Ⅰ期治療を行った後にⅡ期治療に移行する場合、Ⅰ期治療である程度歯並びが整っているため、Ⅱ期治療の費用や期間が短縮される可能性があります。トータルの費用は100万円前後となることが多いですが、早期に治療を開始することで将来的な負担を軽減できる可能性が高まります。
小児矯正の費用内訳を詳しく解説
小児矯正の総費用を理解するには、治療の各段階でかかる費用を把握することが重要です。
治療前にかかる費用
矯正治療を始める前には、いくつかの初期費用が発生します。まず「初診相談」では、お子様の歯並びの状態を確認し、治療の必要性や適切な開始時期について相談します。この費用は無料から5,000円程度で、医院によって異なります。
次に「精密検査・診断」が必要です。レントゲン撮影や口腔内スキャン、写真撮影などを行い、詳細な治療計画を立てます。この費用は・・・3万3,000円程度が相場となっています。精密検査の結果をもとに、どの装置を使用するか、治療期間はどのくらいかかるかなどが決定されます。
むらせ歯科幕張院では、矯正治療を始める前に口内環境の維持が重要であるため、まずは虫歯や歯周病がないかチェックし、必要があれば病気の治療から始めます。矯正専門クリニックでは虫歯や歯周病の治療まで対応しないケースが多い中、当院ではこれらの治療も行っている点が特徴です。
治療中にかかる費用
治療が始まると、装置の費用と調整料が必要になります。Ⅰ期治療では44万円程度、Ⅱ期治療では77万円から110万円程度が装置費用の相場です。
さらに、毎月の調整料が発生します。調整料は1回あたり3,300円から6,600円程度で、治療期間中は定期的な通院が必要です。Ⅰ期治療の場合は月2回程度、Ⅱ期治療の場合は月1回程度の通院が一般的です。
装置を紛失したり破損したりした場合は、再製作費用として1個あたり9,000円から5万5,000円程度が別途必要になることもあります。特に取り外し可能な装置の場合、お子様が管理を怠ると追加費用が発生する可能性があるため注意が必要です。
むらせ歯科幕張院では、マウスピース矯正の特徴として、アプリを活用した患者と医院のコミュニケーションが挙げられます。このアプリではスライドショーを使って歯の移動軌跡をチェックでき、マウスピースの交換時期のお知らせにも役立っています。
治療後にかかる費用
矯正治療が完了した後も、「保定治療」が必要です。保定治療とは、きれいに並んだ歯並びを維持するための治療で、保定装置(リテーナー)を使用します。
保定治療の調整料は1回あたり3,300円程度で、数ヶ月に1回の通院が必要です。保定装置を紛失した場合の再製作費用は6,600円程度となります。保定治療は矯正治療と同じくらい重要で、この段階を怠ると歯並びが後戻りしてしまう可能性があります。
むらせ歯科幕張院では、治療後のメンテナンス・保定治療を行い、きれいに並んだ歯並びを維持します。アンチエイジングの観点からも歯並びを維持することが重要です。
小児矯正の支払い方法を選ぶポイント
高額になりがちな小児矯正の費用ですが、さまざまな支払い方法が用意されています。
トータルフィー制と処置別支払い制の違い
矯正治療の料金体系には大きく分けて2つのパターンがあります。「トータルフィー制」は、治療開始時に総額を支払う方式で、毎月の調整料が含まれています。治療期間が長引いても追加費用が発生しないため、総費用が明確で安心です。
一方、「処置別支払い制」は、装置費用と毎月の調整料を別々に支払う方式です。初期費用は抑えられますが、治療期間が長引くと総費用が高くなる可能性があります。特にⅠ期治療は6歳から15歳まで長期にわたることもあるため、トータルの費用を事前に確認することが重要です。
現金払いと分割払いの選択肢
支払い方法としては、現金一括払い、現金分割払い、クレジットカード払い、デンタルローンなどがあります。
現金一括払いは金利がかからないため、最も経済的です。しかし、まとまった金額を用意する必要があります。現金分割払いは、医院が独自に設定する分割回数で支払う方法で、こちらも金利がかからないことが多いです。
クレジットカード払いは、カード会社のポイントが貯まるというメリットがありますが、使用できるカード会社が限られている場合があります。デンタルローンは、月々の支払いを抑えたい場合に有効で、最大84回までの分割が可能です。ただし、金利が4.5%から5.5%程度かかります。
支払い方法を選ぶ際は、家計の状況や治療期間を考慮し、無理のない計画を立てることが大切です。
小児矯正の費用を抑える方法

高額な小児矯正の費用ですが、いくつかの方法で負担を軽減することができます。
医療費控除を活用する
小児矯正は、多くの場合「医療費控除」の対象となります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告で申請することで所得税の還付を受けられる制度です。
小児矯正は、成長を妨げる悪い歯並びや噛み合わせの改善が目的であるため、審美目的ではなく医療費控除の対象となることが一般的です。ただし、見た目の改善だけが目的の場合は対象外となる可能性があります。
医療費控除の対象には、治療費だけでなく、通院にかかった公共交通機関の交通費や、治療に必要な医薬品の購入費も含まれます。領収書は保管しておき、確定申告時に「医療費控除の明細書」を作成して提出します。
還付される金額は、所得税率によって異なります。例えば、年間の医療費が50万円、保険による補填が5万円、家族の総所得が500万円の場合、医療費控除額は35万円となり、所得税率20%を適用すると7万円が還付されます。
出典
矯正歯科ネット「小児矯正(子どもの矯正)は医療費控除でいくら戻る?申請の方法」
より作成
高額療養費制度の確認
小児矯正は基本的に保険適用外ですが、顎変形症など特定の症例では保険適用となり、高額療養費制度を利用できる場合があります。高額療養費制度は、1ヶ月の医療費が一定額を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。
ただし、一般的な小児矯正では保険適用外となるため、この制度は利用できません。お子様の症状が保険適用の対象となるかどうかは、歯科医師に確認することをおすすめします。
治療費の総額を明示してくれるクリニックを選ぶ
矯正治療では、初期費用だけでなく、治療期間中にかかる費用も含めた総額を事前に確認することが重要です。トータルフィー制を採用しているクリニックであれば、治療開始前に総費用が明確になるため、予算を立てやすくなります。
また、複数のクリニックで相談し、治療内容と費用を比較することも大切です。費用が安いからといって安易に決めるのではなく、治療方針や医師の経験、通院のしやすさなども総合的に判断しましょう。
小児矯正を始める最適なタイミング
費用だけでなく、治療を始めるタイミングも小児矯正の成功に大きく影響します。
早期治療のメリット
小児矯正の大きなメリットは、顎の成長期を利用できることです。6歳から12歳くらいまでの混合歯列期は、顎の骨がまだ柔らかく、成長をコントロールしやすい時期です。この時期にⅠ期治療を行うことで、永久歯が正しく生えるスペースを確保し、将来的な抜歯のリスクを減らすことができます。
また、口呼吸や舌癖などの悪習慣を早期に改善することで、歯並びだけでなく、顔の発育や全身の健康にも良い影響を与えます。早期治療によってⅡ期治療が不要になったり、Ⅱ期治療の期間や費用が短縮されたりする可能性もあります。
むらせ歯科幕張院では、永久歯がすべて生え揃う前のお子様は予防矯正から始める場合があります。Ⅰ期治療では、口呼吸、舌癖、逆嚥下などの習慣を改善するために「歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)」を使用します。
治療開始時期の見極め方
お子様の歯並びが気になり始めたら、まずは歯科医師に相談することをおすすめします。一般的には、6歳臼歯が生えてくる6歳頃が初めての相談に適した時期とされています。
ただし、受け口や開咬など、早期に治療が必要な症例もあります。歯科医師は、お子様の歯並びの状態や顎の成長を評価し、最適な治療開始時期を提案してくれます。定期的な歯科検診を受けることで、適切なタイミングを逃さずに治療を始めることができます。
むらせ歯科幕張院では、矯正治療の流れとして、まず矯正相談からスタートし、資料取り(口の状態や身体の状態を把握するための検査)、診断(資料の診断結果の説明)を経て、治療に移ります。
小児矯正で後悔しないためのポイント

小児矯正は長期にわたる治療であり、費用も高額です。後悔しないためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
お子様の協力が不可欠
特にⅠ期治療では、取り外し可能な装置を使用することが多く、お子様自身の協力が治療の成否を左右します。装置の装着時間を守ることや、トレーニングを継続することが重要です。
保護者の方は、お子様が治療の意義を理解し、前向きに取り組めるようサポートすることが求められます。無理強いするのではなく、お子様のペースに合わせて励ますことが大切です。
信頼できる歯科医師を選ぶ
小児矯正は専門的な知識と経験が必要な治療です。日本矯正歯科学会の認定医や専門医の資格を持つ歯科医師であれば、より安心して治療を任せることができます。
また、治療方針や費用について丁寧に説明してくれる歯科医師を選ぶことも重要です。疑問点や不安なことがあれば、遠慮せずに質問し、納得したうえで治療を開始しましょう。
長期的な視点で考える
小児矯正は、単に歯並びをきれいにするだけでなく、お子様の健康な成長を支える治療です。費用は確かに高額ですが、将来的にむし歯や歯周病のリスクを減らし、健康な歯を長く保つことができます。
また、きれいな歯並びは、お子様の自信や笑顔にもつながります。長期的な視点で、お子様の未来への投資として考えることが大切です。
矯正治療のリスクや副作用を理解する
矯正治療には、装置装着後の違和感や痛み、治療期間の延長可能性、むし歯や歯周病のリスク増加、歯根吸収、顎関節の痛みなど、一般的なリスクや副作用があることも理解しておく必要があります。
むらせ歯科幕張院では、歯並びや噛み合わせの悪さから生じる顎関節トラブルに対しても、初期治療としてスプリント療法(別途費用11万円・税込)を実施することが可能です。これにより、顎関節症起因の頭痛や肩こり、顎の痛みや疲れ、歯ぎしり、顎の異音などの改善が期待できます。
まとめ:小児矯正の費用と価値を理解して最適な選択を
小児矯正の費用は、治療時期や方法によって30万円から150万円程度と幅があります。Ⅰ期治療では30万円から50万円程度、Ⅱ期治療では50万円から100万円程度が相場です。費用には、初診相談、精密検査、装置費用、毎月の調整料、保定治療費などが含まれます。
支払い方法は、現金一括払い、分割払い、クレジットカード払い、デンタルローンなどから選べます。医療費控除を活用することで、実質的な負担を軽減することも可能です。
小児矯正は、お子様の成長期を利用して顎の発育をコントロールし、将来的な抜歯のリスクを減らすことができる治療です。早期に治療を開始することで、Ⅱ期治療の期間や費用を短縮できる可能性もあります。
費用だけでなく、治療内容や医師の経験、お子様との相性なども総合的に判断し、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることが大切です。お子様の健康な成長と、将来の笑顔のために、小児矯正を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
むらせ歯科幕張院では、透明なマウスピースを用いた小児矯正を提供しています。特に世界的に高いシェアを誇るインビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)を導入しており、透明で目立ちにくく、取り外し可能なため口内の違和感を最小限に抑えられるという特徴があります。食事を楽しみながら、マウスピースを外せば歯磨きや装置の洗浄も簡単に行える利点があります。
お子様の歯並びが気になる方は、まずは矯正相談からお気軽にお問い合わせください。経験豊富な歯科医師が、お子様に最適な治療プランをご提案いたします。






