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矯正装置を目立たせない選択肢|審美重視の矯正治療Q&A

2025年12月15日

矯正装置を目立たせない選択肢|審美重視の矯正治療Q&A

矯正治療を始めたいけれど、装置が目立つのが心配な方へ

「歯並びを整えたい」と思いながらも、矯正装置が目立つことへの不安から治療をためらっている方は少なくありません。

仕事で人前に立つ機会が多い方、接客業に従事されている方、学生の方など、さまざまな立場の方が「矯正装置を付けている姿を見られたくない」という悩みを抱えています。しかし、近年の矯正治療技術の進歩により、目立ちにくい装置を選択できる時代になりました。透明なマウスピースや歯の裏側に装着する装置など、審美性を重視した治療法が次々と登場しているのです。

本記事では、矯正装置を目立たせない選択肢について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。歯科医師の視点から、あなたに最適な矯正治療法を見つけるためのヒントをお伝えしていきます。

目立たない矯正装置の種類と特徴

審美性を重視した矯正治療には、主に3つの選択肢があります。

それぞれの装置には独自の特徴があり、患者さんのライフスタイルや歯並びの状態によって最適な選択肢が異なります。ここでは、各装置の詳細について見ていきましょう。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の特徴

透明なマウスピースを用いた矯正治療は、現在最も人気の高い目立たない矯正方法です。

世界的に高いシェアを誇る「インビザライン」をはじめとするマウスピース型矯正装置は、透明で目立ちにくく、取り外しが可能という大きな利点があります。食事の際には装置を外せるため、これまでと変わらず食事を楽しむことができ、歯磨きや装置の洗浄も簡単に行えます。

装着時の違和感も最小限に抑えられており、口内の快適性を保ちながら治療を進められる点が特徴です。ただし、装着時間をしっかり守ることが治療成功の鍵となります。1日20時間以上の装着が理想とされており、自己管理が重要になってきます。

裏側矯正(舌側矯正)の特徴

歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する裏側矯正は、「見えない矯正」の代表格です。

装置が歯列の裏側に完全に隠れるため、正面から見た際にはほとんど気づかれることがありません。特に上顎に関しては装置が完全に見えないため、目立たないというよりは「見えない」と表現した方が正確かもしれません。マウスピース矯正も目立ちにくいですが、至近距離で見れば透明な装置の存在に気付くことがあります。その点、裏側矯正は外見上の変化がほぼゼロという大きなメリットがあります。

一方で、舌が装置に触れることによる違和感や発音への影響が生じる可能性があります。また、治療費用が他の方法と比較して高額になる傾向があることも考慮すべき点です。

審美ブラケット・ホワイトワイヤーを用いた表側矯正

従来のワイヤー矯正でも、審美性を高めた装置を選択できます。

白色やゴールド色のワイヤー、サファイヤ製やセラミック製のブラケットを使用することで、金属色が目立つ従来の装置と比べて大幅に審美性が向上します。白いコーティングを施したワイヤーは歯の色と自然に馴染み、ゴールド色のワイヤーは皮膚の色と調和します。セラミック製のブラケットは天然歯に近い色をしているため違和感が少なく、サファイヤ製のブラケットは透明感が強く、ベースにある歯の色がそのまま透けて見えることで審美性の低下を防いでいます。

表側矯正は治療実績が豊富で、幅広い症例に対応できる信頼性の高い方法です。費用面でも裏側矯正やマウスピース矯正と比較して抑えられる傾向にあります。

マウスピース矯正のメリットとデメリット

透明なマウスピースを使った矯正治療には、多くの利点がある一方で、いくつかの注意点も存在します。

治療を検討する際には、両面をしっかりと理解しておくことが大切です。ここでは、マウスピース矯正の具体的なメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

マウスピース矯正の主なメリット

透明で目立ちにくいことが最大の利点です。

装着していても周囲に気づかれにくいため、仕事やプライベートでの見た目を気にせず治療を進められます。取り外しが可能なため、食事の際には装置を外して普段通りに食事を楽しめます。歯磨きも通常通り行えるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。

金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。また、ワイヤー矯正と比較して口内を傷つけるリスクが低く、口内炎の発生を抑えられます。治療中の痛みも比較的少ないと報告されており、快適性の面で優れています。

さらに、マウスピースにホワイトニングジェルを入れることで、矯正と同時にホワイトニングも行えるという利点があります。アプリを活用することで、歯の移動軌跡をスライドショーで確認でき、治療の進捗を視覚的に把握できる点も魅力です。

マウスピース矯正のデメリットと注意点

装着時間の管理が治療成功の鍵となります。

1日20時間以上の装着が必要とされており、装着時間が不足すると予定通りに歯が動かず、治療期間が延びる可能性があります。自己管理能力が求められるため、装置を外したまま忘れてしまうことがないよう注意が必要です。

また、すべての症例に適用できるわけではありません。歯の大幅な移動が必要な場合や、骨格的な問題を伴う症例では、マウスピースのみでは対応が難しいケースがあります。軽度から中等度の歯並びの乱れに適しており、重度の症例ではワイヤー矯正の方が適している場合があります。

治療期間については、一般的に2年から3年程度かかることが多く、症例によってはワイヤー矯正よりも時間がかかる可能性があります。費用面でも、ワイヤー矯正と比較して高額になる傾向があることを理解しておく必要があります。

裏側矯正(舌側矯正)のメリットとデメリット

歯の裏側に装置を付ける裏側矯正は、見た目を最も気にする方に適した選択肢です。

完全に見えない矯正装置として人気がある一方で、いくつかの課題も存在します。ここでは、裏側矯正の具体的なメリットとデメリットについて解説します。

裏側矯正の主なメリット

最大の利点は、装置がほぼ完全に見えないことです。

歯の裏側に装置を装着するため、正面から見た際には矯正治療中であることがほとんど分かりません。人前で話す機会が多い職業の方や、見た目を特に重視される方にとって理想的な選択肢となります。マウスピース矯正のように装着時間を気にする必要がなく、装置が常に歯に力をかけ続けるため、確実に治療を進められます。

また、表側矯正と同様にワイヤーの力で歯を動かすため、複雑な症例にも対応できる治療法です。幅広い歯並びの問題に適用可能で、治療の確実性が高いという特徴があります。

裏側矯正のデメリットと注意点

舌が装置に触れることによる違和感が生じやすい点が課題です。

装置が舌側にあるため、話す際や食事の際に舌が装置に当たり、慣れるまでに時間がかかることがあります。発音に影響が出る可能性もあり、特に治療開始直後は話しづらさを感じる方もいます。ただし、多くの場合、数週間から1ヶ月程度で慣れてくることが報告されています。

費用面では、裏側矯正は技術的に高度な治療法であるため、表側矯正やマウスピース矯正と比較して高額になる傾向があります。また、歯磨きがやや難しくなるため、口腔内の清潔を保つための丁寧なケアが必要です。

治療期間については、表側矯正と同程度かやや長くなることがあります。装置の調整にも専門的な技術が必要となるため、裏側矯正の経験が豊富な歯科医師を選ぶことが重要です。

審美ブラケット・ホワイトワイヤー矯正のメリットとデメリット

従来の表側矯正でも、審美性を高めた装置を選択することで目立ちにくくできます。

セラミックやサファイヤ製のブラケット、白色やゴールド色のワイヤーを使用した矯正治療は、金属色の装置と比べて大幅に審美性が向上しています。ここでは、審美ブラケットを用いた矯正治療の特徴について見ていきましょう。

審美ブラケット矯正の主なメリット

治療実績が豊富で信頼性が高いことが大きな利点です。

表側矯正は長年の歴史があり、多くの症例に対応してきた実績があります。セラミックやサファイヤ製のブラケットを使用することで、従来の金属ブラケットと比べて大幅に目立ちにくくなります。白色のワイヤーは歯の色と自然に馴染み、ゴールド色のワイヤーは肌の色と調和するため、審美性が向上します。

費用面では、裏側矯正やマウスピース矯正と比較して抑えられる傾向にあります。装置が常に歯に力をかけ続けるため、治療期間も比較的短く済むケースが多く、1年から3年程度で治療が完了することが一般的です。

また、装置の取り外しができないため、装着時間を気にする必要がなく、確実に治療を進められます。幅広い症例に対応可能で、重度の歯並びの乱れにも適用できる点が特徴です。

審美ブラケット矯正のデメリットと注意点

裏側矯正やマウスピース矯正と比較すると、やや目立つ点が課題です。

審美性を高めた装置を使用しても、至近距離で見れば装置の存在は分かります。完全に見えない裏側矯正や、ほぼ透明なマウスピース矯正と比べると、審美性の面では劣ります。

装置が歯の表面に付いているため、食べ物が溜まりやすく、歯磨きに注意が必要です。虫歯や歯周病のリスクを抑えるため、丁寧な口腔ケアが求められます。また、装置やワイヤーが口内を傷つけ、口内炎を引き起こす可能性があります。

セラミックやサファイヤ製のブラケットは、金属製のブラケットと比較して強度がやや劣るため、破損のリスクがあります。硬い食べ物を噛む際には注意が必要です。

矯正治療の流れと期間について

矯正治療を始める際には、いくつかのステップを経て治療が進んでいきます。

治療の流れを理解しておくことで、安心して治療に臨むことができます。ここでは、一般的な矯正治療の流れと、それぞれの段階で必要な期間について解説します。

矯正相談から治療開始までの流れ

まずは矯正相談から始まります。

歯並びの不安や疑問点について歯科医師に相談し、最適な矯正治療プラン、治療時期、費用などについて詳しい説明を受けます。相談の結果、治療を進めることを決めた場合、次に資料取りの段階に進みます。

資料取りでは、現在の口の状態や身体の状態を詳しく把握するための検査を行います。口や顔の写真撮影、レントゲン撮影、口の中のスキャンなどが実施されます。資料取りから約2週間後、診断の段階に進みます。診断では、資料の診断結果について詳しい説明があり、現在の歯並びや口の状態、治療の流れ、費用などについて案内されます。

診断の結果を踏まえて、実際の治療に移ります。永久歯が生え揃う前のお子様の場合、予防矯正から始める場合があります。成人の方や永久歯に生え変わったお子様は、本格矯正の段階に進みます。

治療期間と通院頻度

治療期間は症例や選択する装置によって異なります。

マウスピース矯正の場合、平均的な治療期間は2年から3年程度とされています。軽度の歯並びの乱れであれば、1年から1年半程度で終わることもあります。ワイヤー矯正の場合、平均的な治療期間は1年から3年程度が一般的です。

通院頻度については、ワイヤー矯正の場合、月に1回程度の通院で歯科医師がワイヤーを調整します。マウスピース矯正の場合も、同様に月に1回程度の通院で治療の進捗を確認します。治療期間は個人差があり、歯並びの状態や治療の難易度によって大きく変わってきます。

治療終了後は、メンテナンス・保定治療の段階に入ります。きれいに並んだ歯並びを維持するための治療で、保定装置を用いたメンテナンスが必要になります。歯は加齢とともに徐々に動く傾向があるため、長期的な維持管理が重要です。

矯正治療中の口腔ケアと注意点

矯正治療を成功させるためには、治療中の口腔ケアが非常に重要です。

装置を装着している間は、通常よりも虫歯や歯周病のリスクが高まります。ここでは、矯正治療中に注意すべき点と、効果的な口腔ケアの方法について解説します。

虫歯・歯周病予防の重要性

矯正治療を始める前に、口内環境を整えることが何よりも重要です。

虫歯や歯周病がある状態で矯正治療を開始すると、治療中に症状が悪化する可能性があります。そのため、矯正治療を始める前には、虫歯や歯周病がないかしっかりとチェックし、必要があれば病気の治療から始めることが推奨されます。

矯正装置を装着すると、歯の表面に装置が付いているため食べ物が溜まりやすくなります。また、歯が磨きにくくなるため、虫歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがって、歯磨きを適切に行い、口の中を常に清潔に保つことが大切です。

マウスピース矯正の場合は、装置を取り外して歯磨きができるため、口腔内を清潔に保ちやすいという利点があります。一方、ワイヤー矯正の場合は、装置の周りを丁寧に磨く必要があり、歯間ブラシやフロスを活用した細やかなケアが求められます。

矯正治療に伴う一般的なリスクと副作用

矯正治療にはいくつかのリスクや副作用が伴います。

装置を装着した後しばらくは、違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間から1、2週間で慣れてきます。歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。

治療中は装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。歯を動かすことにより、歯根が吸収して短くなることや、歯肉がやせて下がることがあります。

ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことや、歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。装置により金属等のアレルギー症状が出ることもあります。治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。

装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物の一部が破損する可能性があります。治療終了後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや噛み合わせの「後戻り」が生じる可能性があります。

小児矯正における目立たない選択肢

お子様の矯正治療においても、審美性を考慮した選択肢があります。

子供の矯正治療は、大きく分けて「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階に分かれます。それぞれの段階で使用する装置や治療の目的が異なります。ここでは、小児矯正における目立たない治療法について解説します。

Ⅰ期治療における歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)

お子様の歯並びが悪くなる原因には、口の使い方の癖による口腔周囲筋の機能不全があります。

口を閉じている間に舌先が歯の裏に当たってしまう「舌癖」、食事を飲み込む際に舌が前側に出て行ってしまう「逆嚥下」、日常的に口を開けたまま呼吸をしてしまう「口呼吸」などが、歯並びを悪化させる主な原因です。

Ⅰ期治療では、こうした習慣を矯正するために「歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)」という方法で改善していきます。この装置は、歯を直接動かすのではなく、習慣の改善から歯並びを悪化させないようにするトレーニングを通じて理想の歯並びに近づけていきます。

マイオブレースは取り外し可能な装置で、1日2回、10から20分使用することで、顎の成長を促し、歯が生えるのに必要なスペースを確保します。お子様にほとんど負担をかけずに済む点が特徴です。

Ⅱ期治療における目立たない選択肢

Ⅰ期治療で矯正を終えることが理想ですが、状況次第ではⅡ期治療が必要となる場合があります。

「歯並びが悪い」「歯が回転してねじれた状態で生えてきた」「上下の歯がうまく噛み合わない」などのトラブルに見舞われた場合、Ⅱ期治療に移行します。Ⅱ期治療では、成人の矯正治療と同様に、マウスピース矯正や審美ブラケットを用いた矯正など、目立たない選択肢を選ぶことができます。

お子様の場合、学校生活や友人関係において見た目を気にすることが多いため、目立たない装置を選択することで、心理的な負担を軽減できます。透明なマウスピースや歯の色に近いブラケットを使用することで、矯正治療中であることを周囲に気づかれにくくなります。

矯正治療の費用と支払い方法

矯正治療を検討する際、費用は重要な判断材料の一つです。

治療法によって費用が大きく異なるため、事前に費用の目安を把握しておくことが大切です。ここでは、各矯正治療法の費用相場と、支払い方法について解説します。

各矯正治療法の費用相場

矯正治療の費用は、選択する装置や症例の難易度によって異なります。

予防矯正の場合、費用は440,000円程度が一般的です。本格矯正では、唇側マルチブラケット矯正(ワイヤー型)が770,000円から880,000円程度、マウスピース矯正(インビザライン)が880,000円から1,100,000円程度となります。これらの費用は患者さんによって異なる場合があります。

裏側矯正の場合、技術的に高度な治療法であるため、928,000円から1,020,000円程度と、他の方法と比較して高額になる傾向があります。審美ブラケットを用いた表側矯正は、費用を抑えながらも審美性を高められる選択肢として、548,000円から602,800円程度で提供されることがあります。

これらの費用に加えて、資料取り・診断料として33,000円程度、毎月の再診料として3,300円から5,500円程度が必要になります。治療終了後のメンテナンス・保定治療にも、月々3,300円程度の費用がかかります。

支払い方法と医療費控除について

矯正治療の費用は高額になることが多いため、支払い方法も重要です。

多くの歯科医院では、トータルフィーというわかりやすい料金形態を採用しており、院内分割(無金利)やデンタルローンでの支払いが可能です。デンタルローンを利用する場合、84回までの分割が可能で、12回までは利息0円というプランを提供している医院もあります。

また、矯正治療は医療費控除の対象となる場合があります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告をすることで税金の一部が還付される制度です。矯正治療が医療費控除の対象となるかどうかは、治療の目的や年齢などによって異なるため、詳細は税務署や歯科医院に確認することをおすすめします。

振込みやデンタルローンでの支払いを選択する場合、資料取りまでに支払いを済ませる必要がある医院もあります。支払い方法については、初診相談の際に詳しく確認しておくと安心です。

矯正治療を成功させるためのポイント

矯正治療を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。

治療法の選択から日々のケアまで、患者さん自身の協力が治療結果に大きく影響します。ここでは、矯正治療を成功させるための具体的なポイントについて解説します。

自分に合った治療法を選ぶこと

矯正治療を選択する際には、優先順位を明確にすることが重要です。

「目立たない」「安い」「早い」「痛くない」「外せる」「しゃべりやすい」「楽器が吹きやすい」「スポーツをする際邪魔になりにくい」など、どれを一番優先したいのかをあらかじめ考えておきましょう。優先順位が決まれば、自ずと自分に合った目立たない矯正装置の種類も絞られます。

とにかく一番目立たない矯正を求めるのであれば、裏側矯正が適しています。一番安くて目立たない矯正を求めるのであれば、審美ブラケットを用いた表側矯正が選択肢となります。一番早くて目立たない矯正を求めるのであれば、ワイヤー矯正の方が歯の移動が早い傾向があります。

ライフスタイルに合わせた治療法を選ぶことも大切です。仕事で人前に立つ機会が多い方、接客業に従事されている方は、マウスピース矯正や裏側矯正が適しています。自己管理が得意な方はマウスピース矯正、確実に治療を進めたい方はワイヤー矯正が向いています。

定期的な通院と装置の適切な使用

矯正治療には患者さんの協力が不可欠です。

定期的な通院を守ることが治療成功の鍵となります。月に1回程度の通院で、歯科医師が治療の進捗を確認し、装置の調整を行います。通院を怠ると、治療期間が延びたり、治療結果に影響が出たりする可能性があります。

マウスピース矯正の場合、装着時間をしっかり守ることが特に重要です。1日20時間以上の装着が理想とされており、装着時間が不足すると予定通りに歯が動きません。顎間ゴムの使用が指示されている場合は、指示通りに使用することが必要です。

また、口腔内を清潔に保つことも重要です。歯磨きを適切に行い、虫歯や歯周病を予防することで、治療を順調に進めることができます。かかりつけ歯科医に定期的に受診し、口腔内の健康状態をチェックしてもらうことも大切です。

まとめ|あなたに最適な目立たない矯正治療を見つけましょう

矯正装置を目立たせない選択肢は、現在多様に存在します。

透明なマウスピースを用いたマウスピース矯正、歯の裏側に装置を付ける裏側矯正、審美性を高めたブラケットやワイヤーを使用する表側矯正など、それぞれに特徴があります。治療法を選ぶ際には、「目立たない」「費用」「治療期間」「快適性」など、ご自身が何を優先するかを明確にすることが大切です。

矯正治療を成功させるためには、治療法の選択だけでなく、治療中の口腔ケアや定期的な通院、装置の適切な使用が重要です。患者さん自身の協力が治療結果に大きく影響します。また、矯正治療を始める前には、虫歯や歯周病の治療を済ませ、口内環境を整えることが何よりも重要です。

歯並びを整えることは、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせの改善や口腔内の健康維持にもつながります。目立たない矯正装置を選択することで、治療中も自信を持って日常生活を送ることができます。ご自身のライフスタイルや歯並びの状態に合わせて、最適な矯正治療法を選びましょう。詳しい治療内容や費用については、歯科医院での矯正相談をご利用ください。専門の歯科医師が、あなたに最適な治療プランをご提案いたします。

 

大人の部分矯正で前歯改善!失敗しない装置選びの完全ガイド

2025年12月14日

大人の部分矯正で前歯改善!失敗しない装置選びの完全ガイド

大人の部分矯正が注目される理由とは

前歯の歯並びが気になるけれど、全体矯正は費用も時間もかかりすぎる……そんな悩みを抱えている方は少なくありません。

近年、大人の矯正治療において「部分矯正」という選択肢が注目を集めています。部分矯正とは、気になる部分のみ(主に前歯)に装置を装着し、見た目を改善する治療法です。全体矯正と比較して治療期間が短く、費用も抑えられるため、忙しい社会人や主婦の方にも選ばれています。

ただし、部分矯正は「見た目重視の治療」であり、噛み合わせの大幅な改善は期待できません。奥歯が正常に噛み合っていることが前提条件となるため、すべての方に適応できるわけではないのです。

この記事では、大人の部分矯正で前歯を改善したい方に向けて、装置の種類や選び方、費用、治療期間、注意点まで徹底的に解説します。失敗しない装置選びのポイントを押さえて、理想の笑顔を手に入れましょう。

部分矯正と全体矯正の違いを理解する

矯正治療を検討する際、まず理解しておきたいのが「部分矯正」と「全体矯正」の違いです。

全体矯正は、上下すべての歯に装置を装着し、噛み合わせと歯列全体の調和を整える治療です。機能改善と長期安定を重視するため、将来的なトラブル予防にも寄与します。抜歯や骨格の考慮が必要なケースでも対応しやすく、治療期間は約1年半〜3年、費用は約60万〜130万円が一般的です。

一方、部分矯正は前歯など目立つ範囲を限定して整える方法です。費用は約20万〜50万円、期間は約3〜12カ月と、全体矯正よりも抑えられます。ただし、噛み合わせの大幅な改善は期待しにくいのが限界です。

部分矯正が適している症例

部分矯正が適応できるのは、以下のような軽度〜中等度の症例です。

  • 軽度のデコボコした歯並び
  • 軽度の出っ歯
  • 軽度のすきっ歯
  • 軽度の捻転歯(歯が回転したように捻れて生えている歯)

歯並びが悪くても、その状態が軽度であり抜歯の必要が無い場合は、部分矯正を適応できる可能性が高いです。ただし、上の歯が部分的に軽度の歯列不正の場合でも、下の歯の歯並びを一緒に整える必要が出てくる場合などは全体矯正が適しています。

部分矯正が適さない症例

以下のような症例では、部分矯正は適用できません。

  • 重度の叢生(歯が重なり合って凸凹に並んでいる状態)
  • 受け口・開咬(噛み合わせた時に上下の前歯が噛み合わず隙間ができる状態)
  • 重度の出っ歯(抜歯が必要になる場合)
  • 歯並びが左右非対称

重度の叢生の場合、歯を削ってもスペースが確保できないため、部分矯正は適用できません。受け口や開咬は噛み合わせを改善する治療が必要になるため、全体矯正が妥当です。出っ歯についても、スペース確保を行おうとすると更に前歯が前方に出る可能性が高いので、抜歯によるスペース確保が必要になることがあります。

大人の部分矯正で選べる装置の種類

部分矯正で使用される装置は、大きく分けて「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の症状や生活スタイルに合った装置を選ぶことが重要です。

ワイヤー矯正(表側・裏側)

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着する最も一般的な矯正方法です。適応範囲が広く、歯を三次元的に動かすことができます。

表側ワイヤー矯正は、歯の表面に装置を付けるため目立ちますが、費用は約20万〜40万円と比較的控えめです。治療期間は約6カ月〜1年が目安です。

裏側ワイヤー矯正は、歯の裏側に装置を付けるため目立ちにくいのが特徴です。ただし、費用は約40万〜80万円とやや高めになります。舌が装置に触れるため、慣れるまで違和感を感じることがあります。

マウスピース矯正(インビザライン等)

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の矯正装置を定期的に取り換えながら、歯並びを整える治療です。世界的に高いシェアを誇る「インビザライン」が代表的です。

マウスピース矯正の最大のメリットは、透明で目立ちにくい点と、取り外し可能なためお口の違和感を最小限に抑えることができる点です。これまでと変わらず食事を楽しむことができ、マウスピースを外せば歯磨きや装置の洗浄も簡単に行うことができます。

費用は約30万〜60万円、期間は約3〜12カ月が目安です。ただし、器具を正しく装着していなかったり装着時間が守られていなかったりした場合、治療の効果が期待できないことがあります。また、歯の大幅な移動が必要な矯正では、マウスピースのみでは難しい場合もあります。

装置選びで重視すべきポイント

装置選びは、見た目、費用、期間、痛み、通院頻度、適応症例の6軸比較が実用的です。

見た目を最重視なら裏側ワイヤーやマウスピース矯正、費用を抑えるなら表側ワイヤーが現実的です。期間は症例依存ですが、難症例ではワイヤーが有利な場面が多いです。痛みは初期の違和感が共通し、弱い力を継続的にかける設計が快適性につながります。

通院はワイヤーで月1回、マウスピースは1〜2カ月程度が目安です。適応症例では、大きなねじれや抜歯を伴う移動はワイヤーが得意、軽中等度の叢生や前歯の傾きはマウスピースがフィットします。

迷ったら、1つの装置に固執せずコンビネーションや段階的プランも選択肢に入れると失敗リスクを下げられます。

部分矯正の治療の流れと期間

部分矯正の治療は、以下のような流れで進みます。

1. 矯正相談

まずは矯正相談からスタートします。歯並びの不安や疑問点などについて、お伺いし、最適な矯正治療プラン、時期、金額などについて、詳しく説明を受けます。

2. 資料取り(検査)

現在のお口の状態や身体の状態などを詳しく把握するための検査を行います。検査では、お口やお顔の写真の撮影、レントゲン撮影、お口の内のスキャンを行います。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正とでは資料取りの内容が変わる場合があります。

3. 診断

資料取りを行ってから2週間後程度で、再度来院して資料の診断結果についてご説明を受けます。この診断では、患者様の現在の歯並びやお口の状態について詳しく説明があり、治療の流れや費用などについて案内されます。

4. 治療開始

診断の結果を踏まえて、治療に移ります。部分矯正の場合、前歯部分のみに装置を装着します。

治療期間は症例によって異なりますが、早い方では3カ月、通常でも半年〜1年程で治療を終えることができます。全体矯正では2年以上かかることがほとんどですので、短い時間で歯列を整えたいという方におすすめです。

5. メンテナンス・保定治療

きれいに並んだ歯並びを維持するための治療です。歯並びというのは、永久的なものではありません。歯は、加齢変化で徐々にでこぼこがでてくるものです。

アンチエイジングの意味でも、きれいに並んだ歯をずっときれいに維持するためには保定装置を用いたメインテナンスが必要になります。保定期間は治療期間と同程度みるのが安全です。

費用と支払い方法について知っておくべきこと

部分矯正の費用は、装置の種類や治療範囲によって大きく異なります。一般的な相場は以下の通りです。

  • 表側ワイヤー矯正:約20万〜40万円
  • 裏側ワイヤー矯正:約40万〜80万円
  • マウスピース矯正:約30万〜60万円

これらの費用には、装置代、調整料、保定装置代が含まれる場合が多いですが、医院によっては別途調整料(月3,000円〜5,500円程度)がかかることもあります。初回のカウンセリングで費用について詳しく説明してくれる医院を選ぶことをおすすめします。

支払い方法の選択肢

矯正治療は保険適用外の自費診療となるため、費用面も重要な選択ポイントです。多くの医院では、以下のような支払い方法を用意しています。

  • 一括払い(現金・振込・クレジットカード)
  • 院内分割払い(手数料無料の場合が多い)
  • デンタルローン(審査が必要だが、月々の負担を抑えられる)

治療費の総額だけでなく、分割払いの有無や追加費用の発生条件なども事前に確認しておきましょう。

医療費控除の活用

矯正治療費は医療費控除の対象となる場合があります。年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告で一部が還付される可能性があります。領収書は必ず保管しておきましょう。

失敗しない矯正歯科の選び方

矯正治療は2〜3年という長期間にわたる治療です。そのため、適切な歯科医院選びは治療の成功に直結します。

日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているか

矯正歯科を選ぶ際、最も重要なポイントが「日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているかどうか」です。認定医の資格を取得するには、5年以上の矯正歯科に関する研修と学会の試験に合格する必要があります。

認定医がいる医院では、専門的な知識と技術に基づいた質の高い治療を受けることができます。特に複雑な症例や特殊なケースにも対応できる経験豊富な医師がいることで、治療の成功率も高くなります。

複数の矯正装置を取り扱っているか

矯正装置には、従来のワイヤー矯正(表側矯正)、目立ちにくい裏側矯正、透明なマウスピース矯正など様々な種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の症状や生活スタイルに合った装置を選べることが重要です。

複数の治療法を提案してくれる医院なら、あなたのライフスタイルや希望に合った最適な治療法を選択できます。

治療計画が明確で説明が丁寧か

矯正治療は長期間にわたるため、治療計画が明確であることが非常に重要です。初回のカウンセリングで、治療期間、費用、治療方法、リスクなどについて丁寧に説明してくれる医院を選びましょう。

特に社会人の場合は、仕事や予定などのタイミングも考慮した治療計画を立ててくれるかどうかも確認しておくと安心です。

通院のしやすさと予約の取りやすさ

社会人は仕事で忙しいため、通院のしやすさも重要なポイントです。自宅や職場から通いやすい場所にあるか、診療時間は平日夜や土日に対応しているかなどを確認しましょう。

また、予約の取りやすさも重要です。急なトラブルが発生した際にすぐに対応してもらえるかどうかも事前に確認しておくと安心です。

部分矯正の注意点とリスク

部分矯正には多くのメリットがありますが、注意すべき点やリスクも存在します。

噛み合わせの改善には限界がある

部分矯正は「見た目重視の治療」(審美目的)となります。噛み合せは、主に奥歯が関係していますが、部分矯正で奥歯を動かすことはありません。そのため、お口の機能までの改善は見込めません。

1年後の見た目だけでなく5年後の噛みやすさも軸にすることが大切です。短期の満足と長期の安定を天秤にかけ、生活や予算に合う最適解を選びましょう。

矯正治療に伴う一般的なリスク

矯正治療には、以下のような一般的なリスクや副作用があります。

  • 矯正装置を付けた後しばららくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間〜1、2週間で慣れてきます。
  • 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • 治療中は矯正装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
  • 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
  • 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。

これらのリスクを理解した上で、治療を開始することが重要です。

虫歯・歯周病予防への対応

矯正治療を始めるうえで、何よりも重要なのは口内環境維持です。まずは虫歯や歯周病がないかしっかりとチェックし、必要があれば病気の治療から始めることが大切です。

矯正器具も、歯に固定するタイプは特に汚れが付着しやすいことから、虫歯や歯周病を起こすリスクは高くなります。矯正治療を行う病院を選ぶときは、矯正前の口内環境を整える治療行為も重要視しているかも判断材料にするといいでしょう。

まとめ:理想の笑顔を手に入れるために

大人の部分矯正は、前歯の歯並びを短期間・低費用で改善できる魅力的な選択肢です。ただし、すべての方に適応できるわけではなく、奥歯が正常に噛み合っていることが前提条件となります。

装置選びでは、見た目、費用、期間、痛み、通院頻度、適応症例の6軸で比較し、自分のライフスタイルや症状に合ったものを選ぶことが重要です。表側ワイヤー矯正は費用を抑えたい方に、裏側ワイヤーやマウスピース矯正は見た目を重視する方におすすめです。

矯正歯科選びでは、日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているか、複数の装置を取り扱っているか、治療計画が明確で説明が丁寧か、通院のしやすさなどを確認しましょう。

部分矯正には噛み合わせ改善の限界や、むし歯・歯周病のリスク増加などの注意点もあります。これらのリスクを理解した上で、信頼できる医院で治療を受けることが、理想の笑顔を手に入れるための近道です。

むらせ歯科幕張院では、透明なマウスピースを用いた矯正治療を提供しています。世界的に高いシェアを誇るインビザラインを導入しており、透明で目立ちにくく、取り外し可能なため口内の違和感を最小限に抑えられます。矯正治療だけでなく、虫歯や歯周病などの治療にも対応しているため、口内環境を整えてから矯正治療を始めることができます。

前歯の歯並びが気になる方は、まずは矯正相談から始めてみませんか?あなたに最適な治療プランをご提案いたします。理想の笑顔を手に入れて、自信に満ちた毎日を過ごしましょう。

 

学校検診で噛み合わせ指摘!保険適用で始める小児矯正相談の完全ガイド

2025年12月13日

学校検診で噛み合わせ指摘!保険適用で始める小児矯正相談の完全ガイド

学校検診で噛み合わせを指摘されたら、どうすればいい?

お子さまが学校から持ち帰った歯科検診の結果用紙に「歯列・咬合の異常」という文字を見つけたとき、多くの保護者の方は不安を感じるのではないでしょうか。

「矯正治療が必要なのか」「費用はどのくらいかかるのか」「保険は使えるのか」……。

そんな疑問が次々と浮かんでくるのは、ごく自然なことです。

実は、2024年6月から学校歯科健診で噛み合わせの異常を指摘された場合、保険適用で矯正相談を受けられる制度が始まりました。これは、矯正治療へのハードルを大きく下げる画期的な制度といえるでしょう。本記事では、東京歯科大学大学院を修了した歯科医師の視点から、学校検診後の適切な対応方法、保険適用の条件、小児矯正の実際について詳しく解説します。

学校歯科検診では何をチェックしているのか

学校で行われる歯科検診は、虫歯や歯並びの乱れといった異常のある児童を大まかにふるい分ける「スクリーニング」です。

歯科医院で受ける定期検診とは性質が異なります。

学校検診では、一人ひとりに十分な時間をかけたり、万全の設備を準備することが現実的に難しいため、疑わしいケースは広く拾い上げる方針がとられています。そのため、学校検診で異常を指摘されなくても、歯科医院の検診で問題が見つかることは決して珍しくありません。逆に、学校検診で指摘を受けても、詳しく診察すると問題ないケースもあります。

検診で評価される3段階の判定基準

学校歯科検診では、各項目について「0:異常なし」「1:要観察」「2:要精検」の3段階で評価されます。

歯列・咬合の状態については、以下のような基準があります。

  • 「0」:特に問題はなく、成長発育の状態を観察する
  • 「1」:現状に問題があるが、顎骨の成長によって問題がなくなる可能性がある
  • 「2」:経過観察をしても改善が期待できず異常が確定している

「2:要精検」と判定された場合、具体的には以下のような状態が該当します。

  • 叢生:隣接歯が互いの歯冠幅径の1/4以上重なるもの
  • 正中離開:上顎中前歯間に6mm以上の間隙
  • 反対咬合:3歯以上の反対咬合
  • 上顎前突:オーバージェット8mm以上
  • 開咬:上下顎前歯切線間に垂直的に6mm以上

ただし、学校検診は流れ作業的な側面があり、これらの基準に厳密に照らし合わせて判断されているわけではありません。正確な診断は、歯科医院でしかできないと考えていただくのが適切です。

学校検診では分からない重要な問題

学校検診では肉眼で目に見える箇所の検査しかできません。

小児の歯並びの問題として、顎の中に埋まっている歯に関する問題が大多数を占めます。腫瘍や嚢胞、過剰歯といった摘出手術が必要な状態、埋伏や異所萌出など永久歯が変な場所に存在し今後大きな問題が予想される状態、永久歯の先天性欠如といったものは、レントゲン撮影なしには発見できません。学校検診で問題なしと判定されても、定期的に歯科医院でレントゲン検査を含む詳しい検診を受けることが重要です。

2024年6月から始まった保険適用の矯正相談制度

令和6年度診療報酬改定により、画期的な制度が始まりました。

学校歯科健診で「歯列・咬合の異常(2:要精検)」を指摘された場合、保険適用で矯正相談を受けられるようになったのです。

これまでは、学校検診で異常を指摘されても、その後の矯正相談や診断にはすべて自費負担が必要でした。しかし、この制度により、どの歯科医院でも保険の中で矯正相談ができるようになりました。中学生までのお子さまの場合、窓口での自己負担金はありません。

保険適用で相談を受けるための条件

保険適用で初診相談と検査診断を受けるためには、学校で発行された「健診結果の報告用紙」が必要です。

この用紙を必ず持参してください。

対象となるのは、学校歯科健診で「歯列・咬合の異常(2:要精検)」という結果を受け取ったお子さまです。「要精検」とは、歯並びや噛み合わせに異常がある可能性があるため、歯科医院で詳しく調べてもらってくださいという意味です。

ただし、この制度で保険適用となるのは「相談のみ」です。矯正治療自体は、特定の条件を満たさない限り、基本的には自費診療となります。

矯正治療自体が保険適用になるケース

小児矯正でも、特定の条件を満たす場合には矯正治療自体が保険適用されるケースがあります。

例えば、重度の顎変形症で上下の顎の成長バランスに問題があり、噛み合わせをはじめ機能面に大きな影響を与える状態にあったり、口唇口蓋裂などの先天的な疾患に当てはまる場合です。これらは見た目以前に機能的な問題を伴うため、治療が「医療的必要性」に基づくものと判断され、保険が適用されます。

2024年4月の診療報酬改定で、保険適用の対象疾患は全66疾患となりました。新たに追加された疾患には、クリッペル・ファイル症候群、アラジール症候群、高IgE症候群、エーラス・ダンロス症候群、ガードナー症候群などがあります。約2年ごとに見直しが行われるため、過去に対象外だった方でも、現在は適用となる可能性があります。

また、永久歯が先天的に6本以上欠損している方、永久歯が3本以上埋伏している方、ホルモン分泌不全性低身長症の方といった特殊な状態の方も、保険で矯正治療が可能です。

ただし、保険適用で矯正治療を行う場合、治療を行う歯科医師が「顎口腔機能診断施設」として認定されていることが条件になります。認定を受けていない医院では保険適用が認められないため、医院選びが重要になります。

小児矯正の2段階治療「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」

子どもの矯正治療は、大きく分けて「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階に分かれます。

歯並びの状態によってはⅠ期治療のみで完了する場合もありますが、お子さまの身体的負担やご家庭の経済的負担を考慮して、Ⅱ期治療に移行することが望ましい場合もあります。

Ⅰ期治療~習慣改善と顎の成長誘導

Ⅰ期治療は、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期に行われる治療です。

お子さまの歯並びが悪くなってしまう大きな原因には、噛み合わせや口の使い方の癖による口腔周囲筋の機能不全があります。具体的には、以下のような悪習慣が挙げられます。

  • 口呼吸:日常的に口を開けたまま呼吸をしてしまう
  • 舌癖:口を閉じている間に舌先が歯の裏に当たってしまっている
  • 逆嚥下:食事を飲み込む際に舌が前側に出て行ってしまう

口呼吸をすると、舌が下顎に沿ったまま格納される状態になります。すると、上顎の成長を阻害してしまい、歯並びを悪くさせてしまうのです。また、病原菌が粘膜に直接付着しやすくなるため、風邪を引きやすくなるというデメリットもあります。

舌癖も要注意です。舌が常に歯に触れている状態の場合、歯に不自然な圧力をかけてしまうため、歯が前に出てしまうなどの弊害を生み出してしまう可能性があります。

Ⅰ期治療では、こうした歯並びを悪くしてしまう習慣を矯正するために「歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)」という方法で改善していきます。これは、歯を直接動かすのではなく、習慣の改善から歯並びを悪化させないようにするトレーニングを通じて理想の歯並びに近づけていく治療法です。

主に骨格に問題がある場合や、個々の歯の位置が悪く、放置してしまうと今後歯並びが悪化する可能性のある場合などが対象となります。大まかに、骨格の不調和を整える治療といえるでしょう。

Ⅱ期治療~本格的な歯列矯正

Ⅱ期治療は、永久歯に生え変わった後に行われる本格的な矯正治療です。

成人の方や、永久歯に生え変わったお子さまが対象となります。

すべての歯に矯正装置を装着し、理想的な歯並び、噛み合わせを目指す治療です。「歯並びが悪い」「歯が回転してねじれた状態で生えてきた」「上下の歯がうまく噛み合わない」などの問題がある場合に必要となります。

Ⅱ期治療の必要性については、確かな経験と実績を持つプロの予測判断に委ねられているところがあります。もし他の歯科医院で「Ⅱ期治療が必要」と言われて不安を抱いたときは、セカンドオピニオンとして別の専門医に相談することをおすすめします。

むらせ歯科幕張院の小児矯正~透明マウスピースと包括的治療

むらせ歯科幕張院では、透明なマウスピースを用いた矯正治療を提供しています。

特に世界的に高いシェアを誇る「インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)」を導入しており、透明で目立ちにくく、取り外し可能なため口内の違和感を最小限に抑えられるという特徴があります。食事を楽しみながら、マウスピースを外せば歯磨きや装置の洗浄も簡単に行える利点があります。

アプリを活用した患者さんとのコミュニケーション

矯正中は歯の移動具合が分かりにくいため、現在までにどの程度の変化があったか知ることができると励みになります。

むらせ歯科幕張院では、患者さんとのコミュニケーションを円滑化するためのアプリを導入し、スライドショーを使って歯の移動軌跡をチェックできるようにしています。これにより、コミュニケーションだけではなくマウスピースの交換時期のお知らせにも役立っています。

虫歯・歯周病治療にも対応

むらせ歯科幕張院では、矯正治療に留まらず、虫歯や歯周病などの治療にも対応しています。

矯正治療を始めるうえで、何よりも重要なのは口内環境維持ですから、まずは虫歯や歯周病がないかしっかりとチェックし、必要があれば病気の治療から始めます。矯正専門のクリニックでは虫歯や歯周病の治療まで対応してくれないケースも多々見られるため、このような対応は珍しいかもしれません。

矯正器具も、歯に固定するタイプは特に汚れが付着しやすいことから、虫歯や歯周病を起こすリスクは高くなります。矯正治療を行う病院を選ぶときは、矯正前の口内環境を整える治療行為も重視しているかも判断材料にするといいでしょう。

顎関節トラブルへの配慮

歯並びが悪い、噛み合わせが悪いという人は、顎の関節にトラブルが見られることがあります。

むらせ歯科幕張院では矯正前の初期治療として、顎関節症などのトラブルを解決するスプリント療法(別途費用11万円・税込)を行い、矯正治療をより効果の高いものにしていくことができます。スプリント療法を実施することにより、顎関節症起因の頭痛や肩こり、顎の痛みや疲れ、歯ぎしり、顎の異音などの改善を見込むことが可能です。

治療の流れと費用体系

むらせ歯科幕張院での矯正治療の流れは、まず矯正相談からスタートし、資料取り(口の状態や身体の状態を把握するための検査)、診断(資料の診断結果の説明)を経て、治療に移ります。

治療には予防矯正と本格矯正があり、永久歯がすべて生え揃う前のお子さまは予防矯正から始める場合があります。費用は以下の通りです。

  • 資料取り・診断料:33,000円(税込)
  • 予防矯正:440,000円(税込)、再診料3,300円/月
  • 本格矯正(唇側マルチブラケット矯正):770,000円~880,000円(税込)、再診料5,500円/月
  • 本格矯正(マウスピース矯正):880,000円~1,100,000円(税込)、再診料5,500円/月

予防矯正から本格矯正に移行した場合は、330,000円(税込)となります。治療後はメンテナンス・保定治療を行い、きれいに並んだ歯並びを維持します。再診料は3,300円/月です。

歯並びというのは、永久的なものではありません。歯は、加齢変化で徐々にでこぼこが出てくるものです。アンチエイジングの意味でも、きれいに並んだ歯をずっときれいに維持するためには保定装置を用いたメンテナンスが必要になります。

小児矯正を検討する際の重要ポイント

お子さまの矯正治療を検討する際には、いくつかの重要なポイントがあります。

保険適用に該当するかを確認する

お子さまの歯並びの問題が保険適用の対象となるかどうかは、専門医に診断を受けることで確認できます。

早い段階で相談することが重要です。

「先天性疾患」と聞くと、重篤な病気を連想される方も多いですが、実際には軽度で自覚がないまま診断されていたケースも少なくありません。乳児期に一時的な症状があり、病院で診断名がついたが今は問題なく成長している、小児科や他の医療機関で過去に診断されたが家族も忘れてしまっている、永久歯の萌出が進むまで判断できなかった「6歯以上の先天性部分無歯症」など、実は該当するかもしれないパターンが存在します。

こうした背景を踏まえ、まずはお子さまの過去の診断記録を確認することが大切です。また、新たに保険適用に追加される疾患もありますので、昔は保険適用できなかったけれど、今年から適用になるという場合もあります。

自費治療を選ぶ際の注意点

自費治療では、医院選びが治療結果に大きく影響します。

矯正専門医や認定医が在籍している医院を選ぶと安心です。

小児矯正は基本的に保険適用外ですが、成人矯正と比較すれば治療費用は安く済むことがほとんどで、早期治療は将来の歯並びや健康にとって大きなメリットをもたらします。

専門医と治療方針を相談する

お子さまの成長に合わせた治療計画を立てるため、専門医と十分な相談を行い、治療方針を決めましょう。

矯正歯科において、様子見にしましょう、経過観察をしていきましょうと言われることは少なくありません。矯正治療の開始は早ければ早いほど良いというものではなく、歯並びだけでなく顎の成長などを観察しながら、適切なタイミングを見極めることが重要であるためです。

ただし、以下のような症状がある場合には、近い将来に歯並びが乱れる可能性が高いと言えます。

  • 鼻炎がある
  • いびきをかいている
  • うつぶせ寝でないと眠れない
  • いつも口が開いている
  • 立ったとき、座ったときの姿勢が良くない

場合によっては、セカンドオピニオンを利用されることをおすすめします。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクと副作用

矯正歯科治療には、以下のような一般的なリスクや副作用があることも理解しておく必要があります。

  • 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます
  • 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります
  • 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します
  • 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜まりやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります
  • ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります
  • 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります
  • 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合わせの「後戻り」が生じる可能性があります

これらのリスクを理解したうえで、専門医と十分に相談しながら治療を進めることが大切です。

まとめ~学校検診をきっかけに、お子さまの未来の笑顔を守る

学校歯科検診で噛み合わせの異常を指摘されたことは、お子さまの歯並びと健康について考える良い機会です。

2024年6月から始まった保険適用の矯正相談制度により、経済的な負担を抑えながら専門医の診断を受けられるようになりました。学校から受け取った健診結果用紙を持参すれば、中学生までのお子さまは窓口での自己負担金なしで相談を受けられます。

小児矯正は、Ⅰ期治療で口呼吸や舌癖などの悪習慣を改善し、Ⅱ期治療で本格的な歯列矯正を行う2段階のアプローチです。早期に適切な治療を開始することで、お子さまの将来の歯並びと健康に大きなメリットをもたらします。

むらせ歯科幕張院のように、透明なマウスピース矯正を提供し、虫歯や歯周病の治療にも対応し、顎関節トラブルにも配慮した包括的な治療を行う医院を選ぶことで、安心して治療を受けることができます。

歯並びが乱れていると、見た目のコンプレックスだけでなく、噛む機能・喋る機能の低下、歯・歯茎・顎の骨への余計な負担の増加、虫歯・歯周病リスクの上昇といった、さまざまな悪影響が及びます。お子さまの未来の笑顔を守るために、まずは専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

むらせ歯科幕張院では、お子さまの歯並びに関する無料相談を実施しています。学校検診で指摘を受けた方も、そうでない方も、お気軽にご相談ください。経験豊富な専門医が、お子さまの成長に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。

 

しゃべり方で歯並びが変わる!?舌機能と小児矯正の深い関係を徹底解説

2025年12月9日

しゃべり方で歯並びが変わる!?舌機能と小児矯正の深い関係を徹底解説

お子さんの「しゃべり方」に、少し気になるところはありませんか?

実は、日常的な発音の仕方や舌の使い方が、歯並びに大きな影響を与えることがあります。小児矯正の現場では、単に歯を動かすだけでなく、舌の機能や口周りの筋肉を正しく整えることが、美しい歯並びを長期的に維持するために極めて重要だと考えられています。

本記事では、東京歯科大学大学院を修了した専門家の視点から、舌機能と小児矯正の深い関係について詳しく解説します。お子さんの歯並びに不安を感じている保護者の方、矯正治療を検討されている方にとって、きっと役立つ情報をお届けできるはずです。

舌の位置と機能が歯並びに与える影響とは

歯並びが悪くなる原因は、遺伝的要因だけではありません。実は、日常的な舌の位置や動き、口周りの筋肉の使い方が、歯並びの形成に大きく関わっているのです。

正常な状態では、舌の先端は上の前歯の裏側からほんの少し後ろにある歯ぐきの膨らみ(「スポット」と呼ばれる位置)に軽く触れています。そして、舌全体が上顎に密着して上がっているのが理想的です。この状態を保つことで、上顎の成長が適切に促され、歯が並ぶためのスペースが確保されます。

しかし、舌が常に下がっている状態(「低位舌」)や、舌が歯と歯の間に挟まる癖(「舌癖」)がある場合、歯に不自然な圧力がかかり続けます。その結果、出っ歯(上顎前突)や受け口、開咬(前歯が噛み合わない状態)などの不正咬合が引き起こされることがあるのです。

口呼吸が歯並びに及ぼす悪影響

口呼吸も、歯並びを悪化させる大きな要因の一つです。

口を開けて呼吸をすると、舌が下顎に沿ったまま格納される状態になります。すると、上顎の成長を阻害してしまい、歯が並ぶためのスペースが不足してしまうのです。また、口呼吸は病原菌が粘膜に直接付着しやすくなるため、風邪を引きやすくなるというデメリットもあります。

鼻呼吸に改善することで、睡眠の質が向上し、体内への酸素供給が増えて集中力も高まります。お子さんの呼吸の仕方を日頃からよく観察してみてください。

舌癖が引き起こす歯並びの問題

舌癖とは、口を閉じている間に舌先が常に歯に触れている状態を指します。

通常、舌先は上の前歯の付け根より少し手前のスポットに当たっているべきですが、舌が常に歯に触れていると、歯に不自然な圧力をかけてしまいます。その結果、歯が前に出てしまうなどの弊害が生じる可能性があります。

また、食事を飲み込む際に舌を前側に突き出してしまう「逆嚥下」も、歯並びを悪化させる要因となります。これらの癖は、お子さん自身では気づきにくいため、保護者の方が注意深く観察することが大切です。

MFT(口腔筋機能療法)で舌機能を改善する

舌の位置や口周りの筋肉の使い方を改善するために、「MFT(口腔筋機能療法)」という訓練法があります。

MFTは、Oral Myofunctional Therapyの略で、お口の周りの筋肉と舌を「正しい機能」に改善する機能訓練法のことです。姿勢と舌の位置の改善を行い、正しい飲み込み方と鼻呼吸の癖をつけて、お口周りの筋肉などの機能を正しく導いてあげることで、悪い歯並びを予防します。

MFTは、単に歯を動かすだけでなく、歯並びが悪くなる根本的な原因を改善するため、矯正治療の効果を高め、後戻りを防ぐ効果も期待できます。矯正装置での治療と並行してMFTトレーニングを行うことで、矯正治療をスムーズに進めることができるのです。

MFTの3つの訓練内容

MFTの訓練内容には、以下の3つの要素があります。

  1. 個々の筋肉の訓練

舌、唇、咀嚼筋など、それぞれの筋肉の機能改善を行います。その際、筋肉の力を強めるだけでなく、緊張しすぎている筋肉をリラックスさせ、全体的にバランスのとれた状態を目指します。

  1. 咀嚼・嚥下・発音・呼吸の訓練

これらの動作をする際、口腔周囲筋(唇・ほほ・あご・舌などの口の周りの筋肉)がかける筋圧を適正化し、正しく動作ができるようにします。それと同時に、歯並びの悪化を防ぎます。

  1. 舌と唇の正しい姿勢の訓練

リラックスしたときに「舌と唇がいつも正しい位置にある」ことを目指します。「正しい位置」とは「筋肉が歯並びに悪影響を与えない位置」です。舌と唇が正しい位置にあるかどうかは、特に歯並びに大きな影響を与えるとされています。

自宅でできるMFTトレーニング方法

MFTには、ご自宅でも簡単に取り組めるトレーニング方法があります。

スポットポジション

普段なにもしていない時や飲み込みをするときに舌の先が触れる位置を覚えます。まず、スティック(アイスクリームの棒など)でスポットを触り、次にスティックを離して同じ場所を舌の先で触ります。このとき、舌の先を丸めないで、舌の脇を締め、先を尖らせることが大切です。これを交互に5回繰り返します。

ポッピング

舌を持ち上げる力をつけるトレーニングです。舌全体を上あごに吸い付け、口を大きく開けて舌の裏のヒモ(舌小帯)を伸ばします。次に舌を下におろし「ポン!」と音を立てます。舌全体が吸い付いていないと軽い音がしてしまいます。これを15回程度繰り返します。

スラープ&スワロー

ものを飲み込む動作、嚥下(えんげ)の練習です。舌を上に付けて飲み込むことと、舌の脇を使って水を奥に集めることを練習します。舌の先をスポットにつけて舌全体を上あごに吸い付け、上の犬歯(糸切り歯)の後ろにストローを置いて、舌の裏側に当てます。そしてそのまま軽く歯を咬みあわせ、スプレーで口の横から奥歯に向かって水を吹き入れ、音を立てて水を吸い込みます。後ろに水を集めたら、奥歯を噛んだままゴクンと飲み込みます。これを左右交互に5回ずつ繰り返します。

小児矯正におけるⅠ期治療とⅡ期治療の違い

子供の矯正治療は、大きく分けて「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階に分かれます。

歯並びの状態によってはⅠ期治療のみで完了する場合もありますが、お子さんの身体的負担やご家庭の経済的負担を考慮して、Ⅱ期治療に移行することが望ましい場合もあります。

Ⅰ期治療〜歯並びを悪くする習慣の改善〜

Ⅰ期治療では、歯並びを悪くしてしまう習慣を矯正するために「歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)」という方法で改善していきます。

お子さんの歯並びが悪くなってしまう大きな原因には、噛み合わせや口の使い方の癖による口腔周囲筋の機能不全が見出されます。具体的には、口を閉じている間に舌先が歯の裏に当たってしまっている「舌癖」、食事を飲み込む際に舌が前側に出て行ってしまう「逆嚥下」、日常的に口を開けたまま呼吸をしてしまう「口呼吸」などです。

歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)矯正は、歯を直接動かすのではなく、習慣の改善から歯並びを悪化させないようにするトレーニングを通じて理想の歯並びに近づけていきます。取り外し可能なマウスピース型の装置を日中1時間と就寝時に装着し、筋機能療法(口呼吸の改善、適切な舌の位置・舌や口唇の筋肉の動きの習得、適切な飲み込み方を促すトレーニング)を併用します。

Ⅱ期治療〜永久歯の歯並びを整える〜

Ⅱ期治療は、永久歯に生え変わった後に行う矯正治療です。

「歯並びが悪い」「歯が回転してねじれた状態で生えてきた」「上下の歯がうまく噛み合わない」など、Ⅰ期治療だけでは改善できない問題がある場合に必要となります。すべての歯に矯正装置を装着し、理想的な歯並び、かみ合わせを目指す治療です。

Ⅱ期治療には、唇側マルチブラケット矯正(ワイヤー型)とマウスピース矯正(インビザライン)の2種類があります。ワイヤー型は歯にワイヤー型の装置を取り付けて行う治療で、マウスピース矯正は透明なマウスピース型の矯正装置を定期的に取り換えながら、歯並びを整える治療です。

マウスピース矯正の良さは、マウスピースが透明で目立ちにくい点と、取り外し可能なためお口の違和感を最小限に抑えることができる点にあります。これまでと変わらず食事を楽しむことができ、マウスピースを外せば歯磨きや装置の洗浄も簡単に行うことができます。

Ⅰ期治療とⅡ期治療の費用と治療期間

むらせ歯科幕張院では、予防矯正(Ⅰ期治療)が440,000円、本格矯正(Ⅱ期治療)は唇側マルチブラケット矯正が770,000円~880,000円、マウスピース矯正が880,000円~1,100,000円(いずれも税込、患者によって金額は異なる)となっています。

治療期間は個人差がありますが、Ⅰ期治療は1年半~3年程度、Ⅱ期治療は2~3年程度が目安となります。治療後はメンテナンス・保定治療を行い、きれいに並んだ歯並びを維持します。歯並びというのは、永久的なものではなく、加齢変化で徐々にでこぼこが出てくるものです。アンチエイジングの意味でも、きれいに並んだ歯をずっときれいに維持するためには保定装置を用いたメインテナンスが必要になります。

舌小帯短縮症(ハート舌)と歯並びの関係

舌小帯(ぜっしょうたい)は、舌の裏側に位置する粘膜性のひだで、舌下面と口腔底(舌の付け根の内側)をつなぐ帯状の組織です。

先天的にこの舌小帯が短い、または厚く緊張している場合には、舌の動きに制限が生じます。この状態は、医学的には舌小帯短縮症(ankyloglossia)と呼ばれ、日本語では「短舌症」とも表現されます。舌小帯短縮症のある方が舌を前に突き出すと、舌先が中央で引き込まれ、ハートのような形に見えることがあり、これが俗に「ハート舌」と呼ばれるゆえんです。

舌小帯短縮症のチェック方法

舌小帯の異常は、家庭でもある程度チェックすることが可能です。

舌で上唇を舐めることができるか、舌を前に出したときの形を見る(舌を真っすぐ前に出すとき、舌先がV字型、もしくはハート型に分かれて見える場合)、発音の発達の遅れを観察する(幼児期に特定の音が言いにくい、「ら行」がうまく言えない、「た・さ・な」など舌を使う音が不明瞭な場合)などがチェックポイントです。

また、乳児の場合は授乳中の様子を見ることも重要です。吸い付きが弱い、ミルクを飲むのに時間がかかる、母乳を飲んだ後でも満足しない様子が続くなども舌小帯が短いことによる影響かもしれません。自宅でのチェックで気になることがあった場合は、歯科や小児科での診察をおすすめします。

舌小帯切除が必要なケース

舌小帯が短い場合でも、すべてのケースで外科的処置が必要になるわけではありません。

舌の可動域に明らかな制限がなく、日常生活や発達に支障が認められない軽度の短縮であれば、経過観察で対応することが一般的です。しかしながら、哺乳・構音・摂食嚥下機能・顎顔面の成長発育などに明らかな影響が認められる場合には、舌小帯形成術や切除が検討されます。

具体的には、新生児・乳児期の哺乳困難、幼児期以降の発音障害(構音障害)、摂食・嚥下機能への影響、歯列や顎の成長への影響などが挙げられます。舌の低位(舌が下に沈んだ状態)は、上顎骨の発育不足や歯列不正(開咬や叢生など)に関連することが報告されています。成長期の骨格発育や歯列矯正治療に悪影響を及ぼすリスクがある場合、早期の介入が推奨されることもあります。

むらせ歯科幕張院の小児矯正へのアプローチ

むらせ歯科幕張院では、透明なマウスピースを用いた矯正治療を提供しています。

特に世界的に高いシェアを誇るインビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)を導入しており、透明で目立ちにくく、取り外し可能なため口内の違和感を最小限に抑えられるという特徴があります。マウスピース矯正の特徴として、アプリを活用した患者と医院のコミュニケーションが挙げられます。このアプリではスライドショーを使って歯の移動軌跡をチェックでき、マウスピースの交換時期のお知らせにも役立っています。

虫歯・歯周病治療にも対応した総合的なアプローチ

むらせ歯科幕張院は、矯正治療だけでなく、虫歯や歯周病などの治療にも対応しています。

矯正治療を始めるうえで、何よりも重要なのは口内環境維持ですから、まずは虫歯や歯周病がないかしっかりとチェックし、必要があれば病気の治療から始めます。矯正専門クリニックでは虫歯や歯周病の治療まで対応しないケースが多い中、むらせ歯科幕張院ではこれらの治療も行っている点が特徴です。

また、歯並びや噛み合わせの悪さから生じる顎関節トラブルに対しても、初期治療としてスプリント療法(別途費用11万円・税込)を実施することが可能です。これにより、顎関節症起因の頭痛や肩こり、顎の痛みや疲れ、歯ぎしり、顎の異音などの改善が期待できます。

矯正治療の流れと費用体系

矯正治療の流れは、まず矯正相談からスタートし、資料取り(口の状態や身体の状態を把握するための検査)、診断(資料の診断結果の説明)を経て、治療に移ります。

永久歯がすべて生え揃う前のお子様は予防矯正から始める場合があります。診断の結果を踏まえて、治療に移ります。費用は予防矯正が440,000円、本格矯正は唇側マルチブラケット矯正が770,000円~880,000円、マウスピース矯正が880,000円~1,100,000円(いずれも税込、患者によって金額は異なる)です。

治療後はメンテナンス・保定治療を行い、きれいに並んだ歯並びを維持します。再診料は予防矯正が3,300円/月、本格矯正が5,500円/月(税込)となっています。

矯正治療のリスクと副作用について

矯正治療には、一般的なリスクや副作用があることも理解しておく必要があります。

矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。また、矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。

治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。

また、歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。

動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。

まとめ〜舌機能を整えて美しい歯並びを〜

お子さんの歯並びは、遺伝的要因だけでなく、日常的な舌の位置や動き、口周りの筋肉の使い方に大きく影響されます。

口呼吸、舌癖、逆嚥下などの悪習慣を改善することで、歯並びを悪化させないようにすることができます。MFT(口腔筋機能療法)を通じて、正しい舌の位置や飲み込み方を習得することで、矯正治療の効果を高め、後戻りを防ぐことができるのです。

小児矯正は、Ⅰ期治療で悪習慣を改善し、必要に応じてⅡ期治療で永久歯の歯並びを整えるという2段階のアプローチが効果的です。舌小帯短縮症(ハート舌)など、舌の機能に問題がある場合は、早期の診察と適切な対応が重要となります。

むらせ歯科幕張院では、透明なマウスピース矯正(インビザライン)を中心に、虫歯・歯周病治療、顎関節症治療にも対応した総合的なアプローチで、お子さんの美しい歯並びと健康な口腔環境をサポートしています。お子さんの歯並びに不安を感じている方は、ぜひ一度専門家に相談してみてください。

美しい歯並びは、お子さんの一生の財産となります。早めの対応が、将来の笑顔を輝かせる第一歩となるはずです。

 

子どもの受け口対策|早期の生活改善でできる予防とケア

2025年12月9日

子どもの受け口対策|早期の生活改善でできる予防とケア

受け口とは何か~子どもの成長に影響する噛み合わせの問題

受け口は、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態を指します。

正式には「反対咬合」や「下顎前突」と呼ばれ、見た目の問題だけでなく、発音や咀嚼機能にも影響を及ぼす可能性があります。通常、正常な噛み合わせでは上の歯が下の歯を覆う形が保たれますが、受け口の場合はその逆となり、噛み合わせに異常が生じるのです。

子どもの受け口には主に3つのタイプがあります。歯の生える位置の異常が原因で生じる「歯槽性受け口」、骨格のバランスが原因で生じる「骨格性受け口」、そして噛み合わせを補正しようとする動作が原因で生じる「機能性受け口」です。

受け口は自然に治ることが少なく、乳歯から永久歯に生え変わる際に自然治癒する確率は6~10%未満というデータがあります。つまり、受け口が勝手に治るという確率は極めて少ないため、早期の対応が重要になるのです。

子どもが受け口になる主な原因

遺伝的要因による影響

受け口は遺伝的要因によって発生することが多いとされています。

親から受け継がれる骨格の特徴が影響を及ぼし、家族に下顎が発達しすぎている、または上顎の成長が不十分な特徴を持つ人がいる場合、子どもも受け口になる可能性が高まります。歯並び自体が遺伝することは基本的にありませんが、受け口になりやすい骨格などが遺伝する可能性はあるのです。両親のどちらか、または祖父母の中に受け口の人がいると、子どもにも同じような傾向が見られることがあります。

生活習慣や癖による後天的な要因

幼少期の生活習慣や癖も受け口の原因となることがあります。

指しゃぶりや長時間の哺乳瓶の使用、適切な舌の位置が保たれない状態、さらには頬杖をつく習慣などが、歯並びや顎の発育に影響を与える可能性があります。特に、舌の使い方が正しくないと、下顎を前に押し出すような動きが習慣化し受け口になりやすくなるのです。

口を閉じている間に舌先が歯の裏に当たってしまう「舌癖」、食事を飲み込む際に舌が前側に出て行ってしまう「逆嚥下」、日常的に口を開けたまま呼吸をしてしまう「口呼吸」などが代表的な悪習慣として挙げられます。

健康問題と口腔環境

慢性的な鼻づまりやアレルギー性鼻炎などの健康問題も、受け口の原因となることがあります。

これらの問題があると、口呼吸が習慣化し、顎や歯列の発育に影響を与えることがあるのです。口呼吸をすると、舌が下顎に沿ったまま格納される状態になり、上顎の成長を阻害してしまい、歯並びを悪くさせてしまいます。また、病原菌が粘膜に直接付着しやすくなるため、風邪を引きやすくなるというデメリットもあります。

さらに、乳歯が正しく生えそろわなかったり、虫歯や外傷で早期に失われたりすると、歯並びが乱れやすくなります。特に、前歯の位置に影響が出ると、下の歯が前に出やすくなり、受け口を誘発することがあるのです。

受け口を放置するリスクと子どもへの影響

咀嚼機能への悪影響

受け口は噛み合わせが不適切な状態であるため、食べ物を十分に噛み砕くことが難しくなることがあります。

これにより、消化器官に負担がかかり、消化不良や栄養吸収の低下を引き起こす恐れがあります。また、前歯や奥歯に過剰な負担がかかることで、歯の摩耗や歯周病のリスクが高まる可能性もあるのです。通常、上の前歯が前で、下の前歯がその後ろにあるため、下の顎の成長は前歯部分で規制され、上の顎の成長以上には成長できません。しかし、受け口の場合は、上の前歯のより前に下の前歯があるため、下の顎の成長が上の顎に妨げられることがなくなり、成長とともにどんどんと受け口になってきてしまいます。

発音や言語能力への影響

受け口の状態では、舌の動きが制限されるため、特にサ行やタ行の発音が難しくなることがあります。

これにより、言葉が不明瞭になり、コミュニケーションに支障をきたすことがあるのです。こもったような声になったり、空気の漏れたような話し方になったりすることもあります。特に、幼少期は言語能力が発達する重要な時期であるため、早期の対応が求められます。受け口が原因で発音障害になると、引っ込み思案になるなど、自身にコンプレックスを持つことも少なくありません。

見た目への影響と心理的負担

受け口を放置すると、成長に伴い下顎がさらに前方に突出し、顔全体のバランスが崩れることがあります。

この結果、顎がしゃくれて見えるなど、外見上のコンプレックスを抱える原因となる可能性があります。通常、上顎は10歳前後、下顎は15~18歳前後まで成長するといわれており、上顎の成長が止まった思春期以降に下顎がさらに成長し、受け口が悪化することがあるのです。思春期以降は外見を気にする年齢でもあるため、心理的な負担が大きくなることが考えられます。

早期の生活改善でできる受け口の予防方法

赤ちゃんの時期からできる予防~哺乳瓶とおしゃぶりの選び方

受け口の予防は、赤ちゃんの時期から始めることが可能です。

顎・口周りの筋肉を適切に発達させるため、一般的な哺乳瓶と比べて吸う力を要する母乳育児をおすすめします。粉ミルクを哺乳瓶で飲む場合にも、赤ちゃんがしっかり吸う力を使う哺乳瓶を選ぶとよいでしょう。哺乳瓶の先端を下にしてもミルクが垂れてこない哺乳瓶、つまり簡単にミルクが出るものではなく、しっかりと赤ちゃんが吸うことでミルクが出る哺乳瓶を選択することが大切です。また、赤ちゃんの吸う時の舌の位置が適切な場所にくる哺乳瓶が最適とされています。

おしゃぶりの使用も効果的です。赤ちゃんが寝ている時など、何もしていない時に口をポカンと開けていると、上の前歯よりも下の前歯が出てきてしまう原因となります。おしゃぶりを使用すれば、これを防ぐことができるのです。ただし、おしゃぶりについては様々な見解があり、2歳から3歳の間にやめていただき、効果的にお使いになることをおすすめします。

食生活の工夫~噛む力を育てる

お口周りの筋肉を鍛えることも重要な予防策です。

咀嚼回数が少ない食生活や、柔らかい食べ物中心の食事は、顎の正常な発育を妨げることがあります。しっかり噛む練習をすることで、口の周りの筋肉をきちんと使って噛み合わせが安定し、後戻りしにくくなるのです。栄養不足や口腔機能の発達が不十分な場合も、受け口の原因となり得るため、バランスの取れた食事と適切な咀嚼習慣を身につけることが大切です。

悪習慣の改善~舌癖や口呼吸への対処

指しゃぶりや頬杖の習慣を改善することも予防に効果的です。

口を閉じている間、舌先は上の前歯の付け根より少し手前に当たっていなければなりません。舌が常に歯に触れている状態の場合は要注意で、これを「舌癖」といい、歯に不自然な圧力をかけてしまうため、歯が前に出てしまうなどの弊害を生み出してしまう可能性があります。

鼻呼吸を促すことも重要です。口呼吸の習慣がある場合、舌の位置が下がるため、正常な顎の発育を妨げることにつながります。お母さんはお子さんの呼吸の仕方をよく観察し、口呼吸が習慣化している場合は早めに対処することが大切です。

定期的な歯科検診の重要性

子どもの歯並びがおかしいと感じた頃が治療開始のタイミングです。

4~5歳のタイミングで一度歯科医院を受診すると良いでしょう。早期に発見し、適切な対応をすることで、お子さんの負担も家庭の経済負担も軽く済みます。様子を見てその時放置しておくと、犬歯が生えるスペースが無くなってしまい、複雑な矯正治療になってしまう可能性があります。

子どもの受け口の治療方法と適切な開始時期

治療を始める最適な年齢

子どもの受け口を矯正する場合、永久歯が生える前の4~5歳ごろに矯正を始めるのがよいとされています。

骨格的な問題がある場合は3歳ごろから、歯並びに原因がある場合は6歳ごろから受け口になるといわれています。そのため、永久歯が生える前の4~5歳ごろから矯正を開始するとよいでしょう。子どもの顎の成長を利用することで、骨格から受け口を改善でき、悪習癖を解消でき、将来的に抜歯を回避できるというメリットがあります。

少なくとも6歳前後~12歳までの間に受け口を治されることをお勧めします。大人の歯が生え揃ってしまってから受け口を治そうとすると、顎を切って治すという手術になってしまうことがあるため、子どもの成長を利用できる時期に負担の少ない矯正治療を行っていくことが大切なのです。

Ⅰ期治療~歯列矯正用咬合誘導装置による改善

子どもの矯正治療は、大きく分けて「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階に分かれます。

Ⅰ期治療では、口呼吸、舌癖、逆嚥下などの習慣を改善するために「歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)」や「ムーシールド」を使用します。これらは、歯を直接動かすのではなく、習慣の改善から歯並びを悪化させないようにするトレーニングを通じて理想の歯並びに近づけていく方法です。

ムーシールドは、お子さんの口のまわりの筋肉や舌の動きを正しく導き、受け口を治す着脱式の装置で、主に夜寝ている時に装着します。反対咬合の原因の1つは舌が低い位置で機能していることであり、治療目標はまず舌を挙上することです。就寝中に使用し、取り外しできる装置ですから、お子さん自身で付け外しが出来るため、痛みがあったときには簡単に取り外せます。

Ⅱ期治療~本格的な矯正治療

歯並びの状態によってはⅠ期治療のみで完了する場合もありますが、状況次第ではⅡ期治療が必要となる場合があります。

「歯並びが悪い」「歯が回転してねじれた状態で生えてきた」「上下の歯がうまく噛み合わない」など、こうしたトラブルに見舞われた場合、Ⅱ期治療に移行していきます。Ⅱ期治療では、床矯正、インビザライン・ファースト、フェイスマスク、チンキャップなどの装置を用いた治療が行われます。

当院では、透明なマウスピースを用いた矯正治療も提供しており、特に世界的に高いシェアを誇るインビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)を導入しています。透明で目立ちにくく、取り外し可能なため口内の違和感を最小限に抑えられるという特徴があり、食事を楽しみながら、マウスピースを外せば歯磨きや装置の洗浄も簡単に行うことができます。

矯正治療に伴うリスクと注意点

矯正治療には、いくつかのリスクや副作用があることも理解しておく必要があります。

矯正装置を付けた後しばらりは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性もあります。治療中は矯正装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。

むらせ歯科幕張院の小児矯正へのアプローチ

包括的な口腔ケアと矯正治療の連携

当院では、矯正治療に留まらず、虫歯や歯周病などの治療にも対応しています。

矯正治療を始めるうえで、何よりも重要なのは口内環境維持ですから、まずは虫歯や歯周病がないかしっかりとチェックし、必要があれば病気の治療から始めるのです。矯正専門のクリニックでは虫歯や歯周病の治療まで対応してくれないケースも多々見られるため、当院のような対応は珍しいかもしれません。矯正器具も、歯に固定するタイプは特に汚れが付着しやすいことから、虫歯や歯周病を起こすリスクは高くなります。

顎関節トラブルへの配慮

歯並びが悪い、噛み合わせが悪い、という人は、顎の関節にトラブルが見られることがあります。

当院では矯正前の初期治療として、顎関節症などのトラブルを解決するスプリント療法を行い、矯正治療をより効果の高いものにしていくことができます。スプリント療法を実施することにより、顎関節症起因の頭痛、肩こり、顎の痛み、疲れ、歯ぎしり、顎の異音などの改善を見込むことが可能です。

アプリを活用した患者さんとのコミュニケーション

矯正中は歯の移動具合がわかりにくいため、現在までにどの程度の変化があったか知ることができると励みになります。

当院では、患者さんとのコミュニケーションを円滑化するためのアプリを導入し、スライドショーを使って歯の移動軌跡をチェックできるようにしました。これにより、コミュニケーションだけではなくマウスピースの交換時期のお知らせにも役立っています。

まとめ~子どもの受け口は早期対応が鍵

子どもの受け口は、放置していて改善されることはほとんどありません。

遺伝的要因や生活習慣、健康問題など、さまざまな原因が複雑に絡み合って発生しますが、早期に発見し、適切な予防と治療を行うことで、大きな改善が期待できます。赤ちゃんの時期からの哺乳瓶やおしゃぶりの選び方、食生活の工夫、悪習慣の改善など、日常生活でできる予防策も多くあります。

4~5歳のタイミングで一度歯科医院を受診し、お子さんの状態を確認することをおすすめします。早期に矯正治療を開始することで、骨格から受け口を改善でき、お子さんの負担も家庭の経済負担も軽減できるのです。

むらせ歯科幕張院では、透明なマウスピースを用いた目立ちにくい矯正治療から、歯列矯正用咬合誘導装置を使った小児矯正まで、幅広い治療オプションを提供しています。虫歯や歯周病の治療にも対応し、顎関節トラブルへの配慮も行いながら、お子さんの健やかな成長をサポートいたします。お子さんの受け口が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

子どもの口呼吸は歯並び悪化のサイン?家庭でできる改善アプローチ

2025年12月9日

子どもの口呼吸は歯並び悪化のサイン?家庭でできる改善アプローチ

お子さまがテレビを見ているとき、ぽかんと口を開けたままになっていることはありませんか?

実はその何気ない様子が、将来の歯並びや健康に大きく影響を与えるサインかもしれません。

近年、子どもの「口呼吸」が増えており、それに伴って歯並びの悪化や顎の発育不全といった問題が指摘されています。口呼吸は単なる癖ではなく、歯並びや噛み合わせ、さらには全身の健康にまで影響を及ぼす可能性があるのです。

この記事では、子どもの口呼吸がなぜ歯並びに悪影響を与えるのか、その原因と家庭でできる改善方法について、歯科医療の視点から詳しく解説します。お子さまの健やかな成長を支えるために、今日から実践できる具体的なアプローチをご紹介していきます。

口呼吸が子どもの歯並びに与える影響とは

口呼吸は、鼻ではなく口で呼吸をする状態を指します。

本来、人間は鼻呼吸をするように身体が設計されていますが、何らかの理由で口呼吸が習慣化すると、口周りの筋肉や舌の位置に変化が生じ、歯並びや顎の発育に深刻な影響を及ぼすことがあります。

舌の位置が下がることで起こる問題

口呼吸をしている子どもは、舌の位置が本来あるべき上顎から下がってしまいます。

通常、舌は口を閉じているときに上顎に軽く触れている状態が正常です。しかし、口呼吸では舌が下顎に沿って格納されるため、上顎の成長を促す自然な刺激が失われてしまいます。この結果、上顎の幅が十分に広がらず、歯が並ぶスペースが不足し、歯並びの乱れや叢生(歯が重なり合った状態)を引き起こすのです。

口周りの筋肉バランスの崩れ

口を開けたままの状態が続くと、唇を閉じる筋肉や頬の筋肉が十分に発達しません。

これらの筋肉は、歯列を内側から適度に抑える役割を担っています。筋力が低下すると、歯が前方に押し出されやすくなり、出っ歯(上顎前突)や開咬(前歯が噛み合わない状態)といった不正咬合が生じる可能性が高まります。

顎の発育への影響

子どもの顎の骨の成長は、8歳頃までにほぼ完成すると言われています。

この重要な成長期に口呼吸が続くと、顎の骨が適切に発達せず、将来的に矯正治療が必要になるケースが増えてしまいます。特に上顎の成長は脳の成長とも密接に関わっており、早期の対応が非常に重要です。

口呼吸が引き起こすその他の健康リスク

口呼吸の影響は、歯並びだけにとどまりません。

全身の健康にも様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

虫歯や歯周病のリスク増加

口呼吸をしていると、口の中が常に乾燥した状態になります。

唾液には自浄作用があり、口の中を清潔に保ち、中性に保つ重要な役割を果たしています。しかし、口内が乾燥すると唾液の働きが弱まり、細菌が繁殖しやすい環境となり、虫歯や歯周病(歯肉炎)のリスクが高まります。また、歯並びが乱れると汚れが溜まりやすく磨きにくくなるため、さらにリスクが増大するのです。

風邪や感染症にかかりやすくなる

鼻呼吸の場合、鼻毛や鼻水がフィルターとなり、ウイルスや細菌の侵入を一定程度防いでくれます。

一方、口呼吸ではこのフィルター機能が働かないため、病原菌が直接体内に入りやすくなり、風邪やウイルス性の感染症にかかりやすくなります。アレルギー性鼻炎などで鼻が詰まっている場合も、同様のリスクが高まります。

睡眠の質の低下と集中力への影響

口呼吸は、睡眠時無呼吸症候群やいびきの原因にもなります。

舌が正しい位置に収まらず、下顎が後方へ下がることで気道が狭くなり、呼吸が浅くなったり一時的に止まったりすることがあります。睡眠の質が低下すると、成長ホルモンの分泌が妨げられ、身体の成長に悪影響を及ぼすだけでなく、日中の集中力低下やイライラといった問題も引き起こします。

姿勢や顔貌への影響

口呼吸が習慣化すると、頬や口周りの筋肉が弛緩した状態が続き、顔つきがぼんやりとした印象になることがあります。

また、口呼吸をしやすくするために無意識に顎を前に突き出す姿勢をとることが多く、猫背や姿勢の悪化にもつながります。姿勢の悪さは、さらに呼吸機能や筋力の低下を招く悪循環を生み出します。

子どもが口呼吸をする主な原因

口呼吸には、様々な原因が考えられます。

原因を正しく理解することで、適切な対策を講じることができます。

鼻づまりやアレルギー性鼻炎

最も多い原因の一つが、鼻づまりです。

風邪やアレルギー性鼻炎、蓄膿症などで鼻が慢性的に詰まっていると、鼻呼吸がしづらくなり、自然と口呼吸になってしまいます。特にアレルギー性鼻炎が慢性化すると、それが癖になり、鼻が通っていても口呼吸を続けてしまうことがあります。

扁桃腺やアデノイドの肥大

扁桃腺やアデノイド(のどにあるリンパ組織)が大きくなっていると、鼻から空気が流れ込みにくくなり、口呼吸になりやすくなります。

扁桃肥大は10歳から12歳頃がピークで、それ以降は徐々に小さくなることが多いですが、呼吸や舌の位置に影響がある場合は、耳鼻咽喉科での相談が必要です。

歯並びや口周りの形態的な問題

出っ歯(上顎前突)や開咬などの不正咬合がある場合、唇が閉まりにくく、口呼吸になりやすい傾向があります。

また、上顎の幅が狭く舌を上げるスペースがない場合も、口が自然に開いてしまうことがあります。このような場合は、小児歯科での診断と矯正治療の検討が必要になります。

口周りの筋力不足

柔らかい食べ物ばかりを食べる食生活では、噛む動きが少なくなり、口周りの筋肉が十分に発達しません。

唇を閉じる力が弱ければ、口が開きやすくなります。また、哺乳瓶の使用方法や発声・会話の少なさ、口遊び(口笛など)の減少なども、口周りの機能発達に影響を与えることがあります。

家庭でできる口呼吸の改善アプローチ

口呼吸の改善には、家庭での日常的な取り組みが非常に重要です。

ここでは、今日から実践できる具体的な方法をご紹介します。

意識的に鼻呼吸を促す声かけ

まずは、お子さまに鼻呼吸を意識させることから始めましょう。

単に習慣として口呼吸になっており、歯並びや鼻の機能に問題がない場合には、「口を閉じて鼻で息をしようね」とときどき優しく指摘してあげるだけで改善することがあります。テレビを見ているときや集中しているときなど、口が開きやすい場面で声をかけてあげると効果的です。

「あいうべ体操」で口周りの筋肉を鍛える

「あいうべ体操」は、口周りの筋肉を鍛える簡単な体操です。

以下の動きを10回1セットとし、1日3セットを目標に継続してください。声は出さなくても構いません。

  • 「あー」と口を大きく開きます
  • 「いー」と口を横に大きく開きます
  • 「うー」と口をすぼめてできるだけ前に突き出します
  • 「べー」と舌をできるだけ下へ伸ばします

この体操を続けることで、口周りの筋力が向上し、自然と口を閉じやすくなります。

硬い食べ物をよく噛んで食べる習慣

柔らかい食生活は、顎の発達に悪影響を及ぼします。

ナッツや玄米、野菜スティックなど、よく噛む必要がある食べ物を意識的に取り入れましょう。しっかり噛むことで、口周りの筋肉が鍛えられ、顎の成長も促されます。また、食事中は口を閉じて噛むことを習慣づけることも大切です。

寝るときの口閉じテープの活用

就寝時に市販の「鼻呼吸テープ」や「口閉じテープ」を使用することで、鼻呼吸への移行を促すことができます。

また、「鼻腔拡張テープ」を使用すると、鼻の通りが良くなり、鼻呼吸がしやすくなります。ただし、お子さまの場合は安全面に十分注意し、医師の指導のもとで使用することをおすすめします。

正しい姿勢を意識する

姿勢と呼吸は密接に関係しています。

スマホやタブレットを見るときは目線の高さで使用し、猫背にならないよう意識しましょう。座り方や抱っこの仕方も、口呼吸の原因になることがあるため、正しい姿勢を訓練することが重要です。

専門的な治療が必要なケースとは

家庭での取り組みだけでは改善が難しい場合もあります。

以下のような症状がある場合は、専門医への相談が必要です。

鼻づまりや扁桃腺の問題は耳鼻咽喉科へ

慢性的な鼻づまりやアレルギー性鼻炎、扁桃腺肥大が原因の場合は、耳鼻咽喉科での治療が必要です。

一時的な鼻炎であれば内服薬や点鼻薬で改善できますが、扁桃腺肥大の場合は、薬物療法か手術による扁桃腺除去の選択肢があります。耳鼻科の医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

歯並びや顎の問題は小児歯科・矯正歯科へ

歯並びや噛み合わせに問題がある場合は、小児歯科や矯正歯科での診断が必要です。

出っ歯、受け口、開咬、叢生などの不正咬合は、矯正治療によって改善できます。ただし、矯正治療だけでなく、口呼吸の習慣も同時に改善しなければ、舌の位置が正しくならず、歯並びが後戻りを起こす可能性があります。

口腔機能療法(MFT)との組み合わせ

矯正治療と並行して、MFT(口腔筋機能療法)という舌や唇を鍛えるトレーニングを行うことで、より高い効果が期待できます。

MFTは、舌癖や逆嚥下(飲み込む際に舌が前に出る癖)などの悪習慣を改善し、正しい口腔機能を獲得するためのトレーニングです。歯科医院で指導を受け、自宅でも継続的に取り組むことが重要です。

小児矯正のⅠ期治療とⅡ期治療

子どもの矯正治療は、「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階に分かれます。

Ⅰ期治療では、口呼吸、舌癖、逆嚥下などの習慣を改善するために「歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)」などを使用します。これは歯を直接動かすのではなく、習慣の改善から歯並びを悪化させないようにするトレーニングです。Ⅱ期治療は、歯並びが悪い、歯が回転してねじれた状態で生えてきた、上下の歯がうまく噛み合わないなどの問題がある場合に必要となります。

当院では、透明なマウスピース型矯正装置(インビザライン)を導入しており、目立ちにくく、取り外し可能なため、お子さまの負担を最小限に抑えながら治療を進めることができます。また、矯正治療だけでなく、虫歯や歯周病の治療にも対応しているため、口内環境を整えながら矯正治療を行うことが可能です。

口呼吸改善のための生活習慣チェックリスト

日常生活の中で、以下のポイントを意識することで、口呼吸の改善をサポートできます。

  • テレビやゲームをしているとき、口が開いていないか定期的にチェックする
  • 食事中は口を閉じて噛むよう声をかける
  • 硬い食べ物や噛み応えのある食材を積極的に取り入れる
  • 「あいうべ体操」を毎日の習慣にする
  • 寝る前に鼻呼吸テープを使用する(医師の指導のもと)
  • スマホやタブレットは目線の高さで使用し、姿勢を正す
  • 定期的に歯科検診を受け、歯並びや口腔機能をチェックする
  • 鼻づまりが続く場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診する

これらの習慣を継続することで、お子さまの口呼吸改善と健やかな成長をサポートできます。

まとめ:早期発見・早期対応が鍵

子どもの口呼吸は、単なる癖ではなく、歯並びや全身の健康に深刻な影響を与える可能性があります。

舌の位置の変化、口周りの筋力不足、顎の発育不全などが重なることで、将来的に矯正治療が必要になるケースも少なくありません。しかし、早期に発見し、適切な対応を行うことで、多くの問題を予防・改善することができます。

家庭でできる取り組みとしては、鼻呼吸の意識づけ、あいうべ体操、硬い食べ物を噛む習慣、正しい姿勢の維持などがあります。これらを日常生活に取り入れることで、お子さまの口腔機能の発達を促すことができます。

一方で、鼻づまりや扁桃腺肥大、歯並びの問題など、専門的な治療が必要なケースもあります。その場合は、耳鼻咽喉科や小児歯科・矯正歯科での診断と治療が重要です。特に、顎の成長は8歳頃までにほぼ完成するため、早めの相談と対応が望ましいと言えます。

むらせ歯科幕張院では、透明なマウスピース型矯正装置(インビザライン)を用いた小児矯正治療を提供しており、口呼吸や舌癖などの悪習慣の改善にも力を入れています。矯正治療だけでなく、虫歯や歯周病の治療にも対応しているため、お子さまの口内環境を総合的にサポートすることが可能です。

お子さまの口がぽかんと開いている様子が気になる方、歯並びの変化が心配な方は、ぜひ一度ご相談ください。早期の対応が、お子さまの健やかな成長と美しい笑顔を守る第一歩となります。

 

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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