歯列矯正中の口内炎トラブルを防ぐ効果的な予防方法

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歯列矯正中の口内炎トラブルを防ぐ効果的な予防方法

歯列矯正中の口内炎トラブルを防ぐ効果的な予防方法

2025年10月21日

歯列矯正中に口内炎ができる主な原因

歯列矯正を始めると、多くの患者さんが口内炎に悩まされます。特に矯正装置を装着した直後や調整後に発生しやすく、食事や会話に支障をきたすことも少なくありません。

口内炎ができると痛みで食事も満足にできず、治療に対するモチベーションが下がってしまうこともあります。しかし、なぜ矯正中に口内炎ができやすいのでしょうか?

矯正装置による物理的な刺激

矯正中に口内炎ができる最も一般的な原因は、装置が口腔内の粘膜に接触して傷つけることです。これは「カタル性口内炎」と呼ばれています。

特に矯正治療を始めたばかりの時期は、装置に慣れていないため口内炎ができやすくなります。ブラケットやワイヤーの角が舌や頬の内側、唇の裏側に当たって傷がつき、そこから炎症を引き起こすのです。

矯正装置が原因の口内炎は、粘膜が部分的に赤く腫れ、熱を持った状態になります。水ぶくれができることもあり、唾液の量が増えて粘り気が強くなったり、味覚が感じにくくなったりすることもあるでしょう。

免疫力の低下による影響

矯正中は装置による不快感から食事が十分に摂れなかったり、ストレスや睡眠不足に悩まされたりすることがあります。このような状態が続くと免疫力が低下し、「アフタ性口内炎」ができやすくなります。

アフタ性口内炎は白くて丸い形状で、その周りが赤く縁取られているのが特徴です。数ミリ程度の大きさで、疲労やストレス、栄養不足などが原因となって発症します。

特にビタミンB2やB6などが不足すると、口内炎のリスクが高まります。矯正中は食べにくさから栄養バランスが偏りがちなので注意が必要です。

その他の口内炎の種類と原因

矯正中には、他にもさまざまな種類の口内炎ができることがあります。例えば、口腔内の不衛生によってカンジダ菌が増殖する「カンジダ性口内炎」や、ヘルペスウイルスなどの感染による「ウイルス性口内炎」などです。

また、矯正装置に使われている金属にアレルギーがある場合は、「アレルギー性口内炎」を発症することもあります。金属と接触している部分やその周囲が赤く腫れるのが特徴で、手足にも症状が現れることがあります。

矯正中の口内炎の痛みを和らげる効果的な対処法

口内炎ができてしまった場合、どのように対処すれば痛みを和らげることができるでしょうか?いくつかの効果的な方法をご紹介します。

矯正用ワックスの活用

矯正装置による口内炎の痛みを和らげるには、「矯正用ワックス」が非常に効果的です。これは粘土のような柔らかい素材で、痛みの原因となっている矯正装置の尖った部分や角に塗ることで、粘膜への刺激を軽減します。

矯正用ワックスの使い方は簡単です。米粒大のワックスを指先で柔らかくし、口内炎がある付近の矯正装置に密着させます。使用前に歯磨きをして、塗る部分の唾液や水分を拭っておくと付着しやすくなります。

ワックスを使うことで、装置と粘膜の摩擦が減り、傷の悪化を防ぐことができます。食事の前に塗っておくと、食べる際の痛みも軽減できるでしょう。

市販薬の利用

口内炎用の市販薬も痛みの緩和に役立ちます。軟膏タイプ、パッチタイプ、スプレータイプなど様々な種類があり、炎症を鎮める効果があります。

パッチタイプは口内炎に直接貼り付けるタイプで、傷口を保護しながら薬剤が浸透します。軟膏タイプは患部に塗ることで保護膜を形成し、スプレータイプは届きにくい場所にも使いやすいという特徴があります。

症状に合わせて適切なタイプを選ぶことが大切です。特に痛みが強い場合は、鎮痛成分を含む製品を選ぶと良いでしょう。

矯正装置の調整

矯正用ワックスを使っても口内炎が改善されない場合は、矯正装置自体の調整が必要かもしれません。日常生活に支障が出るほどの痛みがある場合は、担当の歯科医師に相談しましょう。

矯正装置のワイヤーの端が長すぎたり、ブラケットの位置が不適切だったりすると、継続的に粘膜を傷つけてしまいます。歯科医師による適切な調整で、口内炎の原因を取り除くことができます。

痛みが強く、長期間続く場合や、口内炎が10日以上治らない場合は、他の病気が原因となっている可能性もあります。早めに歯科医院や口腔外科を受診することをおすすめします。

刺激の少ない食事の心がけ

口内炎がある時は、食事内容にも注意が必要です。辛い食べ物、酸味の強いもの、熱いものは口内炎を刺激し、痛みを増強させることがあります。

シチューやリゾット、茶碗蒸し、ヨーグルトなど、とろみのある柔らかい食べ物を選ぶと良いでしょう。冷たすぎる飲み物も刺激になることがあるので、常温の水やぬるめのお茶がおすすめです。

また、口内炎があっても水分補給はしっかり行いましょう。脱水症状を防ぐためにも、こまめに水分を摂ることが大切です。

歯列矯正中の口内炎を予防する6つの効果的な方法

口内炎の痛みに悩まされないためには、予防が何より大切です。歯列矯正中に口内炎を防ぐための効果的な方法をご紹介します。

口腔内を清潔に保つ

矯正装置があると歯磨きがしづらく、食べかすや細菌が溜まりやすくなります。しかし、口腔内を清潔に保つことは口内炎予防の基本です。

歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやタフトブラシなども活用して、装置の周りもしっかり清掃しましょう。また、うがい薬やマウスウォッシュを使用することで、細菌の増殖を抑え、口内環境を清潔に保つことができます。

塩水でのうがいも効果的です。塩水には消毒効果があり、炎症を抑える働きがあります。小さじ1/2程度の塩を200mlのお湯に溶かし、冷ましてうがいに使用しましょう。

栄養バランスの良い食事を心がける

口内炎予防には、栄養バランスの良い食事が欠かせません。特にビタミンB群やビタミンCは粘膜の健康維持に重要な役割を果たします。

ビタミンB2は、トマトやピーマンなどの緑黄色野菜、イチゴなどに含まれています。ビタミンB6は、ささみ、大豆、マグロ、バナナ、アボカドなどに豊富に含まれています。

矯正中は食べにくい食品もありますが、できるだけ多様な食材を摂り、栄養バランスを整えることが大切です。必要に応じてサプリメントの活用も検討しましょう。

矯正用ワックスを予防的に使用する

口内炎ができてから矯正用ワックスを使うのではなく、予防的に使用することも効果的です。特に矯正装置を装着したばかりの時期や、調整後は積極的に使いましょう。

装置の角ばった部分や、粘膜に当たりやすい部分にあらかじめワックスを塗っておくことで、傷がつくのを防ぐことができます。就寝前に塗っておくと、睡眠中の無意識の動きによる傷つきも防げます。

矯正用ワックスは歯科医院で購入できますが、予備として多めに持っておくと安心です。外出先でも使えるよう、小分けにして持ち歩くのもおすすめです。

ストレスを軽減し、十分な睡眠をとる

ストレスや睡眠不足は免疫力の低下を招き、口内炎ができやすくなります。矯正中は装置の違和感や痛みからストレスを感じやすいものですが、リラックスする時間を意識的に作りましょう。

適度な運動や趣味の時間、深呼吸やストレッチなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。また、質の良い睡眠をとることで、体の回復力を高め、免疫力を維持することができます。

矯正中は痛みで眠れないこともあるかもしれませんが、そんな時は担当医に相談し、痛みを軽減する方法を教えてもらいましょう。

定期的なメンテナンスを欠かさない

矯正治療中は定期的な通院が必要ですが、これは装置の調整だけでなく、口腔内の健康状態をチェックする重要な機会でもあります。

口内炎ができやすい部分があれば、早めに医師に伝え、装置の調整や対処法のアドバイスをもらいましょう。また、プロによるクリーニングを受けることで、自分では落としきれない汚れを除去し、口腔内を清潔に保つことができます。

定期健診は3〜4ヶ月ごとに設定されていることが多いですが、これは口腔内の歯周病菌が増殖するサイクルに合わせたものです。定期的なメンテナンスで口腔内環境を整え、口内炎のリスクを減らしましょう。

口腔内の乾燥を防ぐ

唾液には自浄作用や粘膜保護の効果があります。口腔内が乾燥すると、これらの働きが低下し、口内炎ができやすくなります。

水分をこまめに摂ることはもちろん、無糖のガムを噛むことで唾液の分泌を促すことができます。また、口呼吸をしている方は、鼻呼吸を意識することも大切です。

加齢や薬の影響で唾液が減少している場合は、人工唾液や保湿ジェルの使用も検討しましょう。口腔内の潤いを保つことで、粘膜の健康を維持し、口内炎を予防することができます。

まとめ:快適な矯正生活のために

歯列矯正中の口内炎は、適切な予防法と対処法を知っておくことで、そのリスクと苦痛を大幅に軽減することができます。

矯正装置による物理的な刺激が主な原因ですが、栄養バランスの乱れや免疫力の低下、口腔内の不衛生なども口内炎のリスクを高めます。矯正用ワックスの活用、口腔内の清潔維持、バランスの良い食事、十分な睡眠、定期的なメンテナンスなど、日常生活での心がけが重要です。

口内炎ができてしまった場合は、市販薬の利用や刺激の少ない食事を心がけ、症状が長引く場合は早めに歯科医師に相談しましょう。

矯正治療は決して短期間で終わるものではありません。快適な矯正生活を送るためにも、口内炎の予防と対処法をマスターし、理想の歯並びを手に入れる過程を少しでも快適なものにしていきましょう。

最後に、矯正治療中にお口のトラブルで悩んだときは、一人で抱え込まず、担当の歯科医師に相談することをおすすめします。適切なアドバイスと対応で、多くの問題は解決できるはずです。

あなたの素敵な笑顔のために、口内炎に負けない矯正生活を送りましょう!

 

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